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プロローグ

はじめまして、バナナです!

今回が初の投稿とまるので、とっても緊張しています!

こんな僕の作品ですが、どうぞ


桜が咲き誇る始まりと別れの季節。

俺こと、赤崎雄二(16)はこれから始まる学園生活にあまり胸も躍らずにいた。

今日から通うことになる学校は、なんでも、これからの未来を切り開いていく若者を育て上げる!、ってのがモットーらしい。

…俺みたいな奴にとっては、縁も無い学校だな。

ただ一日中つまらない授業を聞いて、ダチと駄弁ったりするだけ。

もちろん同じ高校に入らず違う道を行った仲間も居る。

ハァ……退屈だ……。

学校へ続く長い坂道は桜の葉が舞うように落ちてきている。

そんな光景を眺めながら俺は学校まで歩いた。



校門の前に人だかりが出来ている。

何やってんだろ?

俺は人ごみを掻き分け校門の真ん前に立つ。

この時、俺は目を疑った。

目の前に居る男は本当に教師なのかと。

顔は傷だらけ、ジャージを着ていても分かる屈強な肉体。

肌は黒く、目だけで人を殺せるような顔つきだ…。

やべ、足が震えて来やがった…

そんな光景を見たのか野次馬共から声が聞こえる。


「おいあれ一年だろ?大丈夫なのか?」


「どうせ、何も知らないでうちの学校へ来たんだろ」


「骨は拾ってやろう…」


最後のは聞き捨てならんな。

この俺が仮にも教師に怯える事など…皆無!

俺は今だ震えている足で校門を通った。

なんだ…何も無いじゃないか。


「おい、兄ちゃん」


安心したつかの間、ドスの利いた声で呼び止められた。

俺は人形のように首を教師の方に向ける。


「な、なんスカ?」


「…荷物検査や…鞄、貸せ」


「喜んで!!」


俺は光の速さで鞄を渡した。

教師は黙ってそれを受け取り中身を確認しだす。

黙々と荷物検査をする教師。

それを見守るギャラリー達。

いつの間にか校門に不思議な空間が出来ていた。

荷物を探る教師の手が止まった。

どうやら何も問題は無いらしい、よかった。


「兄ちゃん」


「ハッ!なんでしょうか!」


先ほどよりドスの利いた声で俺に語りかける。

そして鞄の中から一冊の教科書を出した。


「これ、なんじゃ…」


「え、それは見ての通り、【自主規制】などが載っている、本です」


一泊置いて


「ただのエロ本だろうがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


教師の鼓膜を突き破るような怒鳴り声が響いた。


「み、耳がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


「これは没収じゃ!」


何!?それだけは!


「い、意義ありです!」


「なんじゃぁぁ!!」


「それは保健体育の参考書であります!!」


「じゃあかしいわぁ!!後で、ワシにも、見せんかいッ!!」


急に教師が俺に迫ったと思った後、俺は空を飛んだ。




「うぅ…、ここは…」


目を覚ますと最初に目に飛び込んできたのは、雲一つ無い青空。

聞こえてくるのは俺をあざ笑うかのように鳴くカラスの鳴き声。


「一体なにが…?」


おぼろげな記憶を必死に掘り起こす。

最初に思い出したのは極道面の怖ーい先生。

確かあの後、


「そうだ!あの極道面に!」


「誰が極道面やてぇ…」


突然ドスの利いた声が後ろから聞こえた。

何故、俺は気づかなかったのだろう?

いかん、冷や汗が止まらない。


「い、いや~実は僕の親戚が極道面でして…」


「…まぁええ、早よう教室いかんかい」


「イエッサー!!」


俺はすぐさま立ち上がり校内に入った。

…俺のクラスはどこだろう?

今更戻るわけにはいかない、絶対行きたくない。

今分かっている事は俺は一年だということだけだ。

一年のクラスはどこだ?

中に入ってみて分かったがこの学校は果てしなく大きい。

東京ドームが何十個入るだろう?

あぁ、言い忘れていたがこの学校の名前は「鍵望高校」。

詳しいことは知らないが、なんと試験が面接だけという俺のような残念な頭の持ち主にはありがたい学校。

だが俺のような奴だけではなく、天才やら秀才と言われる人も居る。

…パンフレット、見とけばよかった。


「ん?」


気がつけば知らない場所。

元来た道を戻ろうとしても何処が何処やら分からない。

一応、壁には案内版のような物が貼ってある。

だが残念なことに英語で書かれているのでお手上げだ。


「…こんな時、頼れるのは己の勘のみ!いざ!」


結局、こうなるといつも己の勘で進むのが俺の悪い癖。

俺は心の片隅でそんなことを思いつつ地面を蹴った。



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