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原作開始前にフラグを全部折ったら、世界が平和になりました  作者: あめとおと


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8/12

幕間 彼女が未来を変える理由(アルヴィン視点)



 ――リシェリアは、変わった。


 最初にそう思ったのは、半年前だった。


 いや。


 正確には。


(本来の彼女に戻った、と言うべきか)


 以前から聡明だった。


 努力家で、誇り高く、誰よりも責任感が強い。


 だが今の彼女は違う。


 未来を知っている者の目をしている。



 転生の話を聞いた夜。


 普通なら信じなかっただろう。


 だが彼は迷わなかった。


 理由は単純だ。


 彼女が嘘をつく理由がない。


 そして。


 震えていたからだ。


「私は、あなたを失う未来を知っています」


 あの言葉。


 あれは演技ではない。


 恐怖だった。



(ならば)


 守るだけだ。


 彼女が選び直す未来を。


 彼女の努力が報われる世界を。



 茶会での出来事も報告で聞いた。


 実に彼女らしい方法だった。


 力を振るわず、構造を変える。


 敵を作らず、状況そのものを消す。


「……敵に回したくないな」


 思わず独り言が漏れる。


 隣のセシルが苦笑した。


「もう完全に味方でしょう」


「ああ」


 短く答える。


 当然だ。



 だが一つだけ、問題がある。


 彼女は自分を過小評価しすぎる。


 未来を守ることばかり考え、自分の幸福を後回しにする。


(だから)


 それだけは。


 自分が補えばいい。



 窓の外、夕暮れ。


 彼は静かに呟いた。


「安心して進め、リシェリア」


 誰にも聞こえない声で。


「君の未来は、私が守る」






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