三葉学園
三葉学園
私たちは家を出て、「学校」に向かって歩いていた。
「キララちゃんも、急で申し訳ないけど、学園に入学してもらうよ。」
「これから行く学校って、どういう学校なの?」
「学校というか……正確に言えば学園かな。」
「学園?」
「そう、学園だよ。名前は三葉学園。」
天歌ちゃんから聞いた話を要約すれば、三葉学園は小中高一貫の女子学園で、大陸最高クラスの有名な学園らしい。
小中高一貫なんて、なかなか聞かないよね。私の知識が足りないだけかもしれないけど。
「私、受験とか何もしてないのに、そんなすごい学園に通って大丈夫なの?」
「大丈夫。」
本当に大丈夫なのか?面接とか、受験とか、あとは学費関係のこととか心配なこと多いんですけど。
「まあ、君の心配してるところは……お金で」
「お金……!」
やはり金持ちはやることが違うな。裏金を利用してまでそんなことしてくるか。
まあ私からしたら超ありがたいんですけどね!
「すっごくいい場所だよ。学園内はそこらの学校と比べたらすごく豪華だし、教室も快適。外の景色も最高だし、食堂から体育館までなんでもとにかくすごい。」
「おおー!」
アナザーワールド、思ったより豪華なもの多くていいね。想像してたのと違う。
「三葉学園は、もちろん学習環境や部活動のレベルも高いけど、本当の強みはここじゃない。本当の強みは、魔法養成の精度なんだ。」
「魔法養成!? 魔法!?」
「そっか。キララちゃんにはそこから説明する必要があるんだった。」
忘れてた〜って感じで言う天歌ちゃん。だがしかし、重要なのはそこではない。
魔法!! この世界では、魔法が使えるってこと!?
魔法って存在していたんだ。すごい!!
小さい頃から魔法使うのに憧れてたものだから、使えるようになるって考えたら、嬉しいな。
「ああ、残念だけど、魔法はこの世界に生まれた人間の本能だから、キララちゃんには使えないと思うよ?」
「ええええ!!!」
そんな、せっかく魔法が使えるようになれると思ったのに。異世界なんだし、そこをなんとか……。
というか、魔法養成の学校なのに、私みたいな魔法の使えない人間が入学して意味があるのかな?
「そこは〜。まあ、なんとかなるって。」
「天歌ちゃん、さっきからそれしか言ってませんけど?」
ん?さっきから薄々思っていたけど、天歌ちゃん、言ってもないことに答えてくれているような気がする。
もしかして、魔法で私の心を読んでるとか……?流石にそれはチートか。
「あら、キララちゃん大正解だよ!」
「は? 大正解? え?」
「うん、さっきから心読んでるの。」
「ええええ!」
もうさっきから驚いてばっかり!「あら、キララちゃん大正解だよ!」じゃないよ! 心を読める魔法??
もうそんなのなんでも出来ちゃうじゃん。相手が自分のことをどう思っているのか全部お見通しだし、上手く使えばテストのカンニングもできるし、先生の闇もわかる……! 魔法すごい。
「いいな、私も魔法使いたい!!」
「使えるようになるといいね。 不可能だろうけど。」
「不可能って言わないでよ!!」
くう、魔法が使えるからって勝ち組気取りしやがって。私キレました。
いいもん!絶対学校……学園で一生懸命勉強して、魔法使えるようになるもんね!それで天歌ちゃんを見返してやる!
「そう?頑張ってね。」
「ぐぬぬ……。」
そんな他愛のない会話をしていると、ひとつの建物が木々の間から見えてきた。
あそこが学園?それにしても、受付場所みたいに見えるけど……。
to be continued…