不思議な夢
語彙力皆無ですが、怒らず楽しく読んでもらえると嬉しいです。
不思議な夢
いつの間にか、知らない場所にいた。
少し、景色が霞んで見える。いつの間にか公園で眠ってしまったのだろうか。
でも、自分の意思で動くことが出来た。歩こうと思えば歩けるので、周りを好きに観察できる。
少し歩いて周りを観察してみると、テレビやキッチン、ソファなどが置いてあった。おそらくここはリビングなのだろう。
でも、ここは自分の家ではない。一体どうしてこんなところにいるのだろう。
あれこれ考えていると、誰かの声が聞こえてきた。おそらくこの家の関係者だろう。
「――、二歳のお誕生日おめでとう。」
「おめでとう。ママからの今年の誕生日プレゼントは、――が欲しがっていたうさぎちゃんのぬいぐるみよ。」
「わーい!うさぎちゃん!」
――誕生日会?見えたのは小さな子供と両親だった。
女の子が、お母さんからうさぎのぬいぐるみを貰って、幸せそうな満面の笑みを浮かべている。
「しかし、もう――も二歳か。時が経つのは早いものだな。」
「そうね、前まで立つことも出来なかったのに、もうひとりで歩けるようになって、言葉も喋れるようになったものね。」
会話をしているところに近づいてみたが、家族達はこちらに気づいていないようだ。
楽しそうに家族で会話をしている。けれど、その会話の一部分がノイズがかかっているかのように聞こえない。
そのせいか、女の子の名前も聞こえてこなかった。
「ぱぱ!ぷれぜんと!」
「ちゃんと準備したぞ。――が欲しがってた自由帳とクレヨンだ。」
女の子はプレゼントを楽しみにしていたのか、受け取ってぴょんぴょんと飛び跳ねていた。
「おえかき!おえかき!」
「良かったわね、――。せっかくだから何か描いてみましょう。」
「わーい!おえかき!」
女の子は、小さな子供椅子に座って、絵を書き始めた。楽しそうに鼻歌を歌いながら、クレヨンを滑らしている。
「みてみてー!うさぎさん!かいた!」
「あら!ずいぶんお上手ね!」
「本当だ……。たまたまだろうか。こんなに二歳で上手に描けるものなのか?」
女の子は、プレゼントに貰ったうさぎのぬいぐるみの絵を描いたみたいだ。でも少し違和感を感じる。
「ふふ、きっと――にはお絵描きの才能があるんじゃない?」
「だとしても、ずいぶん上手すぎる気もするが……」
その子の絵を覗いてみると、お父さんの言う通り、確かに上手すぎるような気がした。
違和感の理由はこれか、と納得した。
線がとてもなめらかで、はみ出さずに綺麗に色を塗れている。形も安定している……。お父さんが疑問に思うのも無理がないだろう。
そんな不思議な夢を見ていると、いつの間にか周りが白くぼやけてきた。もう目覚めるのだろうか。ずいぶん短い夢だった。
結局どうしてこんな夢を見たのかは分からなかった。
自分の意思で動ける夢なんて、風変わりな夢だ。
色々考えていると、いつの間にか、意識が遠のいていった――。
to be continued……