モブとアークストーム
僕、アゼンタ、カイリちゃん、プルトールの四人はミルターと別れた後ギルドに向かう。
「しかし大事になったね。仮面の人」
確かに大事になったなー。原因をつくったのは君だけどねアゼンタ。
「アガート帝国ねぇ。私は全く調べてなかったわ。ステッチのことに比べればどうでもいい国だし」
カイリちゃんはめんどくさそうに言う。というか僕と国をそもそも比べたりしないで。
「カイリちゃん。副会長は」
「あー。姉さんならしばらく寝たきりかも。目が覚めると会長ー!って喚くから私の魔法でとりあえず夢を見せてあげてる」
夢を見せるってそんなことまでできるの?カイリちゃんの魔法。
「ま、夢を見せるって言ってもお望みのもんじゃないだろうねー。それに眠らせると言っても感情操作で寝るのがたのしー!ってさせただけだから」
え、何それ。僕もそれかかりたいんだけど。寝てすごせるなら一番だよね。でも寝たきりかぁ。寝たきりかー。うーんそれはやっぱ嫌かな。
「ま、私のとこのことは心配しなくていいよー。それより今はアガート帝国のことだしー」
「プルトールもカイリの言う通りだと思うぞ。アガート帝国。あそこはまさに軍事国家。うちの大将みたいな存在がいればいずれ攻めてくるのはわかっていたがかなり速かったな。理想のプルトールは大将の存在によってあいつらは動きにくいと思っていたけど」
アガート帝国が攻めてきたのに僕は関係ないから。もちださないでおこうね。
「仮面の人も行きますよね?というか来てください!」
正直僕が行っても邪魔になるだけだと思うんだけど?
「仮面の人。プルトールも君がいてくれたら気分が高揚する。理想のプルトールならさらに高揚している」
プルトールはなんか最近変態発言が目立つけどまぁいいや。なんだかんだ一番安全なのはアゼンタ達のいるとこだし。それに一応ギルドマスターなんだからそれぐらいはしないとね。形だけだけどさマジで。
「ま、ステッチが行くのは当たり前としてうちのギルドは大丈夫かな?ヴィクトリアは多分まだ帰ってこないし留守番にしてもアルビダって人だけじゃ」
「大丈夫よ。シンクも置いてくから。見た感じあの傷なら明後日までには治るわよ。私基準ならね」
アゼンタは笑いながらいうがシンクの怪我まぁまぁ酷いから起きてもそんなガチ戦闘はきついと思うよ。
「でもアルビダがいれば大丈夫だとは思うわよ。アルビダはシルバーランクの冒険者だけど指揮をとるのも上手いから。ギルドの冒険者をうまく使うわよ」