モブはマルガレーとはなしあう 2
僕らアークストームが揃うとヒュースに案内されてマルガレーファミリーのギルドの中に入りマルガレーのいる部屋にまで案内してもらう。
「この部屋にマルガレー様がいるから。攻撃とかしないでね」
「もちろんよ。私達は話しあい?ってやつをしにきたんだから」
アゼンタ。疑問形でこたえない。話しあいをしにきたんだよ。平和的に。
ヒュースが扉をノックすると
「入りなさい」
部屋から声が聞こえた後ヒュースが扉を開くと奥に一人の男が座っており男の左斜め後ろに先ほど会ったエルクが立っていた。
「君らがもう一つのギルドの最高戦力、アークストームか」
「そうよ。それであんたがマルガレー?」
アゼンタはマルガレーに言うと後ろにいたエルクはアゼンタに対し手を前に出す。
「やめるんだエルク。僕は君にこの場にいてほしいとは言ったけど攻撃しろなんて言ってないよ」
「ごめんなさいマルガレー様。でもあの子の態度あまりにも不敬すぎて殺したくなってしまいました」
部屋の奥に座っていた男、マルガレーはエルクをとめた後僕達に頭を下げる。
「家族が酷いことをした。どうか僕に免じて今の行動は許してやってくれ」
「別にいいわよ。私もマスターにもし生意気な態度とってるやついたら半殺しにしたくなるし」
半殺しはしちゃだめだよ?とめるからね僕。
「はっはは。君のところのギルドマスターも愛されてるじゃないか。ま、皆さんそこの空いてるところに座ってくれ」
僕らは空いてる椅子に座るとマルガレーは
「まず今回のアガート帝国の件、すまないと言っておこう」
何でか知らないけど急に頭を下げてくる。何でだ?
「アガート帝国の件でとはどう言うことです?僕らが君らの仲間を殺したから奴らは攻めてきたのでは?」
ミルターが僕の思っていることをかわりに聞くとマルガレーは
「まず前提が違う、というかそうだな。もともと奴らは僕達を狙っていたんだよ。僕達は帝国出身だから」
え、そうだったのか。マルガレー達は帝国出身だったのか。
「帝国は裏切り者は許さない。特に今の帝王に変わってからだけどな。今の帝王は国のことなど考えていない。ただ快楽のために国を侵略している。後先考えずだ」
それはヒュースも言っていたな。しかしアガート帝国ってそんなやばいのか。
「ちなみに今回攻めてきたアガート十二騎士は確かに帝国の実力じゃトップと言ってもいいけど帝王の周りにいる奴らはもっと別格の強さを誇る。もとは僕もその一人さ」
マルガレーの言葉に僕、アゼンタ、ミルター、カイリちゃんは驚いていた。プルトールはどうでもよさそうな顔をしている。




