モブのいないところで敵は動く
ステイラン達が競技場で戦っている頃、マルガレーファミリーのもとに来て欲しくない客人が来ていた。
「とぅるとぅるー。帝王様の邪魔をするものはーキルキルキール」
謎の言葉をはっしながら歩く男、見た目は青い髪に顔の両方の目の部分にばってんの字が刻まれている。背中にはなぜか五本の剣を装備しており、体はやたらと筋肉ムキムキの男だった。
男の姿を見た瞬間、マルガレーファミリーのギルドで入り口を見張っていた男は
「そこの怪しいやつ!とまれ!ここがどこだか」
「知ってるよー。にっくきマルガレーファミリーのギルド、だろう?あいつらにギルドなんて必要ない。それにマルガレーファミリーのギルドに入っているやつは」
目にばつの字が刻まれている男は即座にギルドの入り口にいた男の首がふきとぶ。
「全員キルキルしてあげる。このアガート帝国十二騎士が一人、斬斬のキルガールがね」
顔にばつの字が入った男、キルガールがマルガレーファミリーのギルドに入るとキルガールに向けて何かが当たる。
「へぇ。中にもマルガレー以外にキルキルされたい奴がいるのか」
「あなた何ですか?土足で人の家に入ろうなどと。それにギルドの一員を一人殺しましたね?それ相応の罰は受けてもらいますよ」
キルガールを攻撃した女、見た目は金髪ストレートのロングヘアーに着ている服は肩は出ており、下は平均の長さのスカートを履いている。
「お前はマルガレーファミリーの、家族とかいうやつか?」
「そうよ。序列は五番目。雷光のエルクよ」
「ふ。マルガレーめ。家族というわりには序列なんてつけているのか。それで家族なんてよく言えたものだな」
キルガールはエルクにいうとキルガールに向けて雷魔法が放たれる。
「痛いじゃないかねぇちゃん。少しビリビリしたぜ」
「少しで済んだならよかったわ。マルガレー様を馬鹿にしたのにすぐ死んでもらっては困りますから」
エルクは手を前に出し
「雷龍」
エルクは言った瞬間エルクの背後に雷の龍が現れキルガールに向けて攻撃する。
「雷の龍か。いいね!そいつはキルキルしたことがないから楽しみだ!」
キルガールは背中の剣を一つぬく。剣の形は紫色で先端がやたらと尖っている剣だった。
「突剣・マガツ」
キルガールはぬいた剣をかまえると雷龍に切先を向け
「せい!」
キルガールはエルクの雷の龍を刺すと雷の龍は消滅した。
「へぇ。やるじゃない。私の雷龍を消すなんて」
「このわいの剣は特殊でね。それに適応した武器なんだよ。紫の突剣・マガツは雷を完全無効化するんだ」