モブの従える最強
「うぉうぉ。そうくるか」
「これは流石に予想」
ゼルガートが喋っている間に、プルトールはとんできた破片を握り、ゼルガートの腹部に投げ、もろにくらう。
「が、」
「プルトールに攻撃をする武器をくれるなんてありがたい。お前のような中途半端に強いやつにはこの太刀は相応しくないと理想のプルトールが言っていてな」
「っ、なんだ。地面を砕いた破片で、この、威力。がはっ!」
ゼルガートは腹部をおさえながら大量に血を吐く。プルトールは相変わらずすごいなぁ。とりあえずすごいとしかいいようがない。
「この、アガート帝国の十二騎士である、序列十一位であるこの、我、が」
ゼルガートはそれだけ言うと気を失い、地面に倒れた。
「プルトール。さすがですね」
「うぉうぉ。ま、プルトールからすればこんなやつくらいは。理想のプルトールならもっと早くできたと言うくらいさ」
ミルターがプルトールに近づいて言うとプルトールもミルターに言う。
「お疲れプルトール。でもなんでここに?」
「理想のプルトールはあらゆることを想定している、と言いたいが大将には敵わないよ。ま、ここにいたのは気まぐれだよ」
「皆ステイラン君が好きだから一緒にいたいんですよ。でしょう?プルトール」
ミルターがプルトールに言うと
「それもあるな。プルトールは大将とはいたいな。久々に帰ってきたのだから」
そうか。アゼンタとかミルターは本当に僕といたがるけどプルトールもか。
「僕はプルトールが学校に来ていたのは知っていたので第一王子の護衛を頼んでいたんですよ」
「そういうことだ。だからプルトールはここにきたんだ。そいつを守っていれば大将に会えるとミルターは言っていたからな」
なるほど。それでここにきたわけか。
「実に助かったぞ。確かプルトールといったか?」
「プルトールはプルトール。第一王子。一応覚えておいてくれ」
「ふむ。プルトール。覚えたぞ。余はサース・テイス。覚えておくとよい」
サース様はプルトールに名乗るとプルトールは
「プルトールは要領が悪いから覚えられないかもしれん。けど理想のプルトールなら覚えるはずだから覚えよう」
プルトールはサースに言うとサースは軽く笑い
「ミルターの仲間は面白いやつばかりだな。父上はお前のボスに会わせてくれぬからお前のボスに余は興味津々であるぞ」
そりゃ僕からミルター達に王様には会わせないでてのと最初に会った時に王に頼んだからね。ギルドマスターの正体、アゼンタやミルター、カイリちゃんのいるパーティ、アークストームのリーダーが僕であることをね。
サース様は気絶したゼルガートの拘束をはじめ、僕達も一旦休憩に入った。




