モブはレア魔物?に出会う
硬い?普通のゴーレムより?それってもしかして
「レア魔物か?」
「レア魔物?なんですかそれ。私初めて聞いたんですけど」
レア魔物はダンジョンにごく稀にでるらしい。もちろんレアなだけあって倒せばいい素材や換金できるアイテムを落としていく。ちなみに僕も見たいのは初めてだ。書物でレア魔物がいるってのを読んだことがあるだけだからな。
「流石はマスター!物知りですね」
「いやいや書物で読んだことがあるだけだから」
僕はアゼンタに言った後レアゴーレム(仮)は僕とアゼンタに向かって殴りかかる。
アゼンタでも砕けない硬さなんてどうしろと......ん?
僕はレアゴーレム(仮)の腹部の方を見るとそこにはひび割れそうな傷があった。あそこを狙えば倒せるのかな?
僕は腰に装備していた剣を抜き、レアゴーレム(仮)に近づき、腹部のひび割れをこづくとレアゴーレム(仮)の動きが鈍る。ここが弱点なんだな。
「アゼンタ!ここを狙って!」
「流石はマスター!レア魔物の弱点までわかるなんて凄すぎます」
いやわかったというか腹部のひび割れをこづいたらこうなっただけだから。たまたまだから
アゼンタは僕の指示を聞いた後腹部のひび割れを殴り、レアゴーレム(仮)の体を破壊した。
「ふぅ。やったなアゼンタ」
「はい。やりましたマスター。でもマスターがいなければきっと私はやられていました。神速拳などとたいそうなふたつなをもらっておきながらこのていたらく。本当に申し訳ありません」
アゼンタは俺に頭を下げるがそんなことはない。弱点?に気づいたのはたまたまだしアゼンタも冷静に戦っていれば気がついたはず。僕を持ち上げる必要なんてないんだ。
「それじゃレアゴーレムのドロップ品を回収したら今日は戻りますか!マスター」
「そうだな。今日のところは疲れたし一旦戻ろうか」
はぁ。今日も疲れた。早く部屋に戻って風呂に入った後布団で爆睡したいよ。
僕とアゼンタはダンジョンから出て、僕はアゼンタにもらった仮面、これには認識阻害があるらしいんだがその仮面をかぶり、ギルドに入る。
「おい。ここにステイランという下民はいないか?」
ギルドの中にはやたらと金ピカの鎧を着た男、カース君がいた。な、何でここにカース君が?
「いえ。ステイランという方は知りませんよ」
アゼンタはカース君に言った後、カース君は僕に喋りかけてこようとするとアゼンタがカース君の腕掴み
「気安く私の仲間に触らないでください。殺しますよ?」