モブはダンジョンに潜る
アゼンタが依頼を受けてきた後僕はテイス高原の奥にあるダンジョンに挑む。このダンジョンはここ最近僕が見つけた。テイス高原は下級の魔物しか出ないからブロンズランクの人しか来ないんだけど僕は数ヶ月冒険者活動はしていなかったけどテイス高原にたまーにきて軽く探索するようにはしていた。それでテイス高原にたまたま穴が空いていたからその中を見るとダンジョンになっていた。そこをまた探索しているところをアークストームの仲間に発見され、アークストームの仲間がテイス王に報告した。
この評価も僕がギルドマスターになったことに関係あるらしい。
「本当にすごいですよねステイラン様は。私を含めた四人の才能とこんなダンジョンまで見つけてしまうなんて。本当に尊敬します!」
うんうん。たまたまだよ。そんな尊敬されるようなことじゃないよ。アゼンタ。
僕とアゼンタはテイス高原の奥にまでさくさく進んでダンジョンの入り口に着くと二人でダンジョンの中に入る。
「ステイラン様!露払いは私がしますから!なんならボスも私が倒しますよ!」
そうだね。手はかすけどとどめとかはアゼンタにお願いしたいかな。僕じゃ絶対倒せないから。
僕は剣を抜いてダンジョン内をアゼンタと探索するけどアゼンタは魔物が出た瞬間アゼンタが魔物を倒すから何もできてない。それに倒した後何回も「どうですか!」とキラキラした目で聞いてくるもんだから「強いねー」としか言えない。というかほんとにマジで攻撃が見えないんだけど
「ステイラン様にはこの程度の攻撃見えてますよね?これで私は神速拳という通り名ですからお恥ずかしい限りです」
全然はずかしくないよ?だって僕アゼンタの攻撃全く見えてないし
「ボスが出てきても任せてください!秒殺してあげますよ!」
「うん。任せるよ。僕もできる範囲でなんとかするから」
僕はアゼンタに言った後、ゆっくりとダンジョンを進むと巨大な石の魔物、ゴーレムが現れた。
「こんな石の木偶の坊ごとき私が拳でひとひねりにしてやりますよ!」
アゼンタはゴーレムに突っ込み、ゴーレムの体に何発も攻撃を当てていたがゴーレムは一向にダメージを受けていない。
「な、何!このゴーレム!私の攻撃が効かない!?」
アゼンタは強い。間違いなく強い。だけど力とかがあるわけじゃない。アゼンタはスピードを生かしたバトルスタイルだ。
「ス、ステイラン様!こいつ硬いです」
「うん。ゴーレムだから硬いだろうね」
「違います!簡単なゴーレム如きなら私のパンチで軽く砕けるんです!でもこいつは違います!」