モブは無理難題ばかり言われる
僕はカース君が学校に行く支度をしてる間に少し凝った感じに料理しているとカース君は支度を終えたのか部屋のテーブルに座り、テーブルを何度も指でつつきはじめる。
「俺に献上する料理はまだかなぁ!おっそいなぁ!」
......黙ってまてないのかな。
僕はイラつきながらとりあえず朝飯を作ってカース君の前におくと
「......何だこれは?」
「何だこれと言われましても。サンドイッチというやつです」
あんまり料理とかしないから時間がかかったけど僕が作ったのはたまごのサンドイッチとハムと野菜のサンドイッチだ。不格好かもしれないけど味には少し自信がある。ちゃんと味見をしたから不味くはないはず。
「何だこの料理は。俺の口にこんなものを入れろというのか?」
いやなら食べなくていいよ?別に
「はい。朝はこれくらいがいいと思いまして」
「確かに量はこれくらいでいい。そこは認めてやる。だがこの程度の料理で俺を満足させようというのか?」
いやだからいやなら食べなくもいいって。
「おくちにあわないようなら片付けますから」
僕はサンドイッチをとろうとするとカース君は僕に近づき、僕の腹部に蹴りを入れてくる。
「っ!」
「なめているのか?俺にこんな料理を朝から出しやがって。俺のこと朝からバカにしてるの?」
全然バカにしてないよ。自分なりに美味いもんつくっただけじゃん。
「貴様の飯など食えん。昼には購買で俺に高級な食い物を買ってこい。今回はそれで許してやる。寛大な俺に感謝しろ」
蹴ってる時点で全然寛大じゃないと思うけどこれを言ったら面倒な事になるし
「わかりました。すいません。ぶかっこうなものを提供して」
「本当に貴様は無能だな。本当に使えん貴様をこうして使ってやるだけありがたく思うんだな」
この人だけ僕を過大評価ならぬ過小評価だよなぁ。まぁ過大評価されるよりはいいけど普通ぐらいのレベルで扱ってほしいよ。でもこの人の場合は無理か。貴族階級で人のことを見てるからな。この人は。
僕の料理を食べずに部屋から出て行ったカース君を見送った後、僕は料理に使った食器などを洗った後にカース君の部屋の戸締り、鍵もらってないから閉めれないけどできる範囲でしておく。部屋の外で待っていたミルターは落ちついた顔でいたけど指の方をパチンパチンと何度も鳴らしている。ミルターは昔から僕関連でイラついた時表情に出さないようにしている時は指をパチンパチンとよくならしていた。