モブは他国の剣士をギルドにむかえる
僕は服を取りに戻り数十分後、ボロボロの服を着た男の人、プルトールのところに戻るとプルトールはガラの悪い服を着た若い二人組の男に絡まれていた。
「おい!おっさん!そんな汚ねぇ服でそんな綺麗な剣持ってんじゃねぇよ!」
若い男の一人、赤い髪が特徴の男はプルトールから長い太刀をとろうとすると
「馬鹿どもが。プルトールは、プルトールが理想とするプルトールはどれだけおちようが自分のえものをとられる。それだけはありえねえな」
「はぁ?ボロ雑巾みたいなやつが何を言って」
赤い髪が特徴のガラの悪い男はプルトールの太刀を取ろうとした瞬間、赤い髪の男は縦に体が両断される。
え?今何したの?全く見えなかったんだけど?
「な、何だこいつ!ば、ばけもの」
「ばけもの?ちがうかなぁぁ。プルトールは弱い。理想のプルトールならもっと上手くやる。こんな死体も残さずバラバラにするくらい。でもダメだ。今のプルトールじゃ理想のプルトールに追いつくなんてできない。到底ね」
え?え?プルトールは何を言っているの?よくわからないんだが?
「それにプルトールを助けてくれたあの人、大将はきっともっと強い。理想のプルトール並みにきっと」
......それはもしかしなくても僕じゃないよね?もし僕だったら見当違いだよ。僕本当に弱いからさ。何で僕が助けた人はみんな勘違いするのかな?
「わ、悪かった!もうお前には関わらねぇから!だから見逃し」
「いいだろう。プルトールは見逃してやろう」
プルトールは長い太刀を一旦おさめ、プルトールに絡んだもう一人のガラの悪いやつがほっと安心した瞬間、プルトールはガラの悪い男の体を横に両断する。
「はぇ?」
「でも理想のプルトール、そしてプルトールの新しい大将はお前のような悪人は許さない。だから死ぬといいぃ」
プルトールに言われた後にそこにはプルトールの絡んだ若い輩の死体が地面に転がり、僕は急いでプルトールに近づき服を着せ替えし、魔法で死体を処理した後
「こんなことしちゃいけないんだよプルトール」
「なぜだ大将。プルトールのいた国ではこのような輩は即斬っていたぞ?国の害悪にしかなりえないから」
確かにプルトールの言うこともわかるけど戦意を失っていたやつを斬るなんてそれは冒険者として、強いやつとしては
「そんなことをする奴は弱い奴だと思うよ。僕はプルトールにはそんな人間にはなってほしくないよ。だって君は自分の強さに悩める強い人間なんだから」
僕はプルトールに言った後、プルトールは僕の言葉に感銘を受けたのかよくわからないけど地面に立ち尽くして泣いていた。




