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モブは交渉する

 ガウスがアゼンタによって殺された後、マルガレーファミリーのギルドから僕達が前に見たことのあるやつ。腰に銃を装備している男、ヒュースが出てきた。


「わ、まじかよ。ガウスまで殺されてる。これは驚いた。流石はアークストームの方達」

「褒めても何も出ないし私を褒めていいのはマスターだけ。お前なんかに褒められても嬉しくないわ」

「はは。これは手厳しい。でもいいや。ガウスもここで負けるってことはそれまでの人間だったって話だからなー」


 ヒュースはアゼンタに言うとアゼンタはヒュースの前で好戦の意思もしめなさいでゆっくりと近づく。


「それで?私達の前で身構えないのはなんで?私には余裕で勝てるとかいう意思表示かなにかかな?」

「いやいや。私もそこまで自惚れてはいないよ。私とアゼンタ。君との実力はごぶごぶとみている。だからここで君とやることはできれば避けたいかな」


 ヒュースは手を上げながら言うがアゼンタが


「は?舐めてるの?あんたがそんなつもりでも私はあんたを殺す気よ」

「ははは。こりゃ手厳しい。でも私は殺す気はないからなぁ。ま、のらりくらりと頑張るよ」


 ヒュースは銃をとるが決してアゼンタに対し構えるわけではなくアゼンタの拳を受けとめる為に銃をとった感じだ。

 なんでアゼンタは攻撃をしかけてるんだ?わざわざ敵が交渉しようって言ってるんだから交渉するだけでいいじゃないか。


「アゼンタ。待つんだ」


 僕はヒュースを攻撃しているアゼンタに言うと攻撃をすぐやめ


「おや?もういいのかな?」

「ええ。私も少し昂りすぎていたわ。確かにあんたほどの男とやりあえば私もただじゃ済まない。そんなことになればマスターは悲しむ。だからあんたの交渉に応じよう」

「はは。まだ交渉しようとも言ってないけど確かに交渉はしたいからいいでしょ」


 ヒュースはアゼンタに言うとヒュースも銃をおろし


「交渉はね。うちに関わるのは、というか協定を結ばないかな?私達は確かに君のギルドのマスターについて調べていた。でももう調べないようにマルガレー様に言う」

「それは確かにいい交渉ね。あんたらが私達のマスターのことを暴こうとするなら私はあんたらを潰す気でいたからね」


 いや潰すまでしなくていいよ。むしろ同じ王国のギルドなんだから仲良くしようよ。


「そうだねー。私も君達とはもう戦いたくはないよ。問題児一人と兄弟が二人もやられたからねー。私はこれ以上兄弟を失いたくはない」


 ヒュースは真顔でアゼンタに対して言う。

 へぇ。意外と家族思いなんだこの人。適当に生きてると思ってた。

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