モブは見てはいけないものを見る
アゼンタと別れてシンクとグリグリを追い、しばらくすると二人は大きな建物の前でとまる。ここはテイス王国もう一つのギルドの一つだよな?なんか看板ができてマルガレーファミリーって書いてあるけど
マルガレーファミリーと書かれている建物にシンクとグリグリが入ろうとすると入り口の前に白髪が特徴的で服装は腰に剣を一つ装備している女が立っていた。
「あんたらさ。何してんの?」
「こ、これはナキミさん。ナキミさんこそ」
グリグリがナキミと呼ばれている女に言うとナキミは容赦なくグリグリに斬りかかる。
「私が質問したの理解できない?何してんのって聞いてんの?あんたらの後ろに私達の知らない奴がいるんだけど?」
「か、彼らは、その」
グリグリはナキミの攻撃を装備していたグローブでうけとめて返答に迷っているとナキミはもう片方の手で着ていた服から何かをとりだしグリグリの胸部に投げつける。
「いっ!」
「あんたらはもう用済み。マルガレー様もあんたら二人は始末しろって」
ナキミはグリグリに刺さった何かに蹴りを入れてさらに押し込む。
「がっ!」
「グリグリ!」
シンクはグリグリに向かって叫ぶと
「バ、カ。うちの、ことより、自分、の」
「グリグリは利口だから先に始末した方がいい。そしてシンク。あなたはバカだから適当にでも殺せる。簡単にね」
ナキミがシンクに剣を振りおろすと僕がその前に割ってはいる。
「くぅ!」
やっぱりきついなぁ。僕如きでこんなやつの攻撃はとめるのは、きつい。
「わってはいるだなんて。あなた死にたいのかしら?見ているだけなら見逃そうと思っていたのだけど」
ナキミは僕に言った後
「私はナキミ。マルガレーファミリーの一人。私に逆らうということはファミリーに喧嘩を売ること。そのこと理解しているのかしら?」
いやしてないよ。目の前で人が殺されそうだったら助けられそうなら助けるでしょ普通。地味にナキミの攻撃はやばいけど。アゼンタのことを待ってればよかったかな?
「ま、いいや。さっさと死ぬといい。えーと名前は」
「ちょっと私のマブをいじめないでくれる?ぶち殺すよ」
僕より少し離れたところにいるカイリちゃんが言うとカイリちゃんは手を前に出しナキミに向かって魔法を放つ。
「手を前に出してなんのつもり?私には」
ナキミはカイリちゃんに言うとナキミは急に手から剣を落とし、地面に跪いて泣き始める。な、なんだ?急にどうしたんだこいつ。
「私の魔法はシチュエーションすら演出できるの。すごいでしょ」
シチュエーションまでできるってすごいかどうかわからないけど今見てる光景を見ればやばいのだけはわかる。