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モブは逸材に好かれる〜アゼンタ〜

 俺は赤い髪の女の攻撃に驚いていると彼女は俺がギルドの入り口にいるのを見るとすごい勢いで俺に近づき、ギルドの入り口からギルドの裏、見えないところにまで連れて行かれる。

 なんだろう。もしかしてボコられるのかな?


「あ、あなた様は。も、もしかしてステイラン様ですか?」


 ステイラン様?そう呼ぶ冒険者ってことはやっぱり


「アゼンタさんかな?」

「そうです!アゼンタです!いやはやお久しぶりです!ステイラン様!」


 アゼンタは俺の前で土下座しながらいう。うわー!やめてくれ。誰もいないけど誰かが見てるかもしれないから。


「私はあの時の約束通り強くなったんですよ!ステイラン様が私のこと強いって言ってくれたのが励みになって!それで今ではゴールドランクの冒険者になりました!」


 え、え!?一ヶ月ちょっとでゴールドランク!?シルバーランクならわかるけどゴールドランクにまで上がるなんて凄すぎる。


「そ、それはすごいね!おめでとう!」

「ありがとうございます!私はステイラン様とパーティを組むためにここまで強くなったんです。ステイラン様は一ヶ月何をなされていたんですか?」


 何をしていたかー。冒険者としては何もしてないんだけどなー。


「えーと。僕はね」

「ふふ。言わずともわかっていますよ。ステイラン様は隠れて私を鍛えるためにあえてギルドには来なかったんですよね?私がステイラン様を見て甘えないように」


 ん?んん?待て待てごかいだごかい。僕は普通に久しぶりにギルドにきたの。そんないじめ的な追い込みとかしてないよ。


「僕は久しぶりにギルドに来ただけだよ。そんなアゼンタにおいこみをかけようなんて」

「いやいやステイラン様。私はわかっていますよ。ステイラン様はお優しいからそう言ってくださるだけなんですよね?あの時私が強いって言ってくれたのも鎧をおもしにしてそんな訓練で強くなれるかって意味で他の訓練の仕方で鍛えなおせということだったんですよね」


 いやいや。ほんとにそこまで考えてない。でもなんか否定するのも面倒になってきたし、とりあえず


「そ、そういうことだ。よくわかったな。アゼンタ」

「はい。前のパーティの奴らはゴミみたいでしたけど捨てられたことでステイラン様に会えました。その点に関しては感謝していますよ」


 そ、そうか。ま、いいか。アゼンタはあの時死にそうな顔をしていたからな。元気になってくれたならよかったよ。


「これからはステイラン様をギルドマスターにする為に頑張りますね」


 ......ん?僕をギルドマスターに?

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