モブは教室で
僕はダルケンが殺され、ヒュースが逃げたのを見た後、屋上から降りて行こうとするとそこには生徒会長のマイクルがいた。
「マ、マイクルさん。なぜここに?」
「ふむ。我が巡回をしていると屋上付近からでかい音が聞こえたのでね。屋上にきたまでだよ。それで今君に会ったわけだ。何があったか話してくれるね」
僕はマイクルさんにダルケンのことを話した。話をしたところで弱い僕が狙われることなんてない。そう思っていたからだ。
僕の話を聞いた後マイクルさんは厄介そうに頭を掻いていた。
「これは大変だな。ダルケン君といったら上級貴族じゃないか。上級貴族の生徒がやられたとなると我も重い腰をあげないとね」
マイクルさんは僕に言った後屋上に登る階段から戻って行こうとする。
「ま、待って下さい。一体どうするおつもりで?」
「どうするつもり?何を聞いているんだ。我は生徒会長。そして生徒が殺されたなら我は責任をもってそいつを殺し、我が首謀者の首をダルケンの親に持っていかねば示しがつかない」
マイクルさんは僕にそれだけ言った後、僕の前からさっていく。僕はマイクルさんを追うことはしなかった。多分役立たずになるだけだと思うから。マイクルさんがどれだけ強いかは知らないけど。
僕はマイクルさんと別れた後自分の教室に戻り、自分の席にまで戻ろうとすると教室にいたカース君が僕に近づき
「おい。ダルケンを知らないか?」
「し、知らないよ。ど、どうしたのカース君」
「そうだよな。ダルケンが貴様のようなやつといるわけがない。あいつはいいやつだからなぁ」
はぁ。僕には全くそうは見えなかったけど。
「ところで昼飯はどうした?」
昼飯?あ、忘れてた。
「ごめん。忘れて」
僕が喋っている間にカース君は僕の腹部に蹴りをくらわせてくる。
「ごふっ!」
「本当に使えないやつだ。まぁいい。今日のところはそれで勘弁してやる。次はないぞ」
カース君は僕に言った後自分の席に座る。
はぁーーー!本当にもうこの取り巻きにいるの嫌だな!というかこういう時カイリちゃんが怒り狂うもんだと思ってたけどカイリちゃんいないな。シンクもグリグリもいない。どこいったんだ?
昼休みが終わる頃に三人かえってきた。別々にだけど。それで午後の授業が始まって午後の授業もあっという間に終わり、放課後カイリちゃんが僕のところにまできて
「ステッチ。悪いけど一緒に来てー。シンクとグリグリと話をするから」
朝言ってたやつか。気になるから聞こうかな。




