モブの近くに敵はいる
「もう一つのギルドって確か」
「よく知ってるねステッチ!そう!マルガレーファミリーのギルドだよ!」
カイリちゃんが乱入してきて僕達にいう。いや、知らなかったんだけど。
「マルガレーファミリーのことを知ってるなんてすごいねステイラン」
いや知らないけどここで知らないって言うのもなぁ
「も、もちろん知ってるさ。それでマルガレーファミリー?について知りたいのかな」
「いやもう一つの王国最強のギルドの方。そっちのマスターって人前に出たことは」
グリグリが喋っているところにカイリちゃんは話を遮り
「私は会ったことあるよ。なんせ私はアークストームのパーティだから」
カイリちゃんが言った瞬間、シンクは
「え、王国最強ギルドのマスターに会ったことあるんすか!誰か教えてほしいっす」
「え、教えないよ。私達のマスターは神だから。そう人に話すもんじゃないの」
......神じゃないんだけどね。普通に人だよ。後名前だけギルドマスターたよ。大した人じゃないから。
「ていうかさ。あんたらなんで私達のパーティのリーダー兼ギルドマスターに用があるの?ねぇなんで?」
カイリちゃんはグリグリとシンクを何かを疑うように睨む。
「純粋な興味よ。だめかしら」
「......へぇ。そんなこと言うんだ。グリグリ。あんた嘘ついてるわね」
「なぜ?うちが嘘をついていると」
「それに関しては放課後話してあげる。私は優しいからクラスメイトは巻きこんだりしないの。私や私のパーティのリーダー、それとマブのステッチにさえ危害を加えなければね」
カイリちゃんは殺意を込めた目でシンクとグリグリを睨む。シンクはさっきから冷や汗がすごいが疑われたグリグリは
「いいわよ。放課後楽しみにしてるわよ。もちろんうちが嘘ついてるという発言に対してうちが嘘をついてなかったらギルドマスターを教えなさいよ」
「かまわないわ。だって私はもう情報を得ているから。私があんたらが嘘はついてるってのはそれで確信になってるから」
カイリちゃんはそれだけ言った後自分の席に戻るとちょうどチャイムが鳴り授業が始まる。午前の授業はカイリちゃんがグリグリが嘘をついてるって話が気になってほとんど授業の中身が頭に入ってこなかった。どうしよう。グリグリとかが気になって本当に授業が頭に入ってこない。
僕はモヤモヤしてると僕の頭に何かぶつけてくる人がいた。
僕の近くの席にいるカース君の取り巻きの一人、ダルケンが紙を丸めて僕に投げてきたんだ。




