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モブは学校で狙われる

 僕はカイリちゃんに言われた後教室に入ると昨日転校してきたシンクとグリグリが喋りかけてきた。


「おはようっす!ステイラン」

「おはようシンク。今日は元気だね」

「いや昨日転校してきたばっかの自分に今日はとかなんっすか。自分はそれに元気くらいしか取り柄がないっすよ!」


 僕より冒険者ランクが高いやつが何を言ってるんだ。


「おはようステイラン。逆にあんたはなんか元気なさそうね」

「おはようグリグリ。そうだなぁ。朝から少しちょっとなんかあってね」

「へぇ。そうなんだ。なんかって何?うちらで解決できるなら聞くよ」


 グリグリがやたらと興味ありげに聞いてくる。カース君問題だしな。シンクとグリグリには言えないかな。


「大丈夫。自分でなんとかする、というかできる?いややるしかないから」


 そう。なんとかするとかそんな問題じゃなくてやるしかないんだ。もはや業務的なもんだし。


「まぁまぁそう言わずに。うちら協力するから」

「そうそう。自分らステイランの力になりたいっす!」


 そう言ってくれるのは嬉しいけどカース君案件だから逆に頼ると面倒になるんだよ。


「本当に大丈夫だから。自分でなんとかするから」

「いや本当に自分ら手伝うっすよ!なんでも言ってほしいっす!」


 シンクは僕の方を掴んですごい僕を睨みながら言う。どうしたんだろ。なんか焦ってる感じだけど何でそう焦ってるのかな?まさかテイス王に会うためにカース君と仲良くなるために僕を利用しようとしてるのかな?でも相談したわけでもないのに僕がカース君のことで悩んでるとかわからないはずだし。うーん。わからん!


「本当に大丈夫だから。気持ちだけ受け取っておくよ」

「......そうっすか。わかったす。詰め寄ってしまって申し訳なかったす」


 シンクは僕に言った後自分の席に座る。


「ごめんなステイラン。ただうちらは君の力になれたらと思っているだけなんだ。今回のことでうちらを嫌いにはならないでほしい」


 グリグリが僕に言った後一息つくと


「ところで一つ聞きたいことがあるんだけどいいかな?」


 随分急だな。まぁいいけど。


「答えられるものであるならこたえるよ」

「ありがとう。この王国にはギルドが二つあるでしょ。そのうちの一つのギルドのマスターについて知ってることない?」


 ......一つは僕だけど今の場合はもう一つの方を聞いてるんだよね?でもミルターが前にあのギルドのマスターは行方不明って聞いたような。いや誰かが教えてくれたっけ?ミルターとは最近会ってないし

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