モブになぜか急接近
次の日の朝、僕は起きた後学校に向かうとカース君がなぜか下駄箱の前で仁王立ちしていた。僕は嫌な予感がするから避けて通ろうとすると
「おいてめぇ。下級貴族のくせにカース様を無視していこうだなんて随分偉くなったもんだなぁ?え?」
めんどくさいなー。えーと名前は確か
「ダルケン!」
「そうダルケンだ。よーく覚えとけ。後これは罰だ」
ダルケンは僕の腹部を殴ってくる。いってぇ。意外と効くんだよなぁこいつのパンチ。
「お前のせいで昨日俺は兄者の前で恥をかいた。許さん。絶対に許さんからな。今日もまた昼飯を必ず買って俺のところに来い。わかったな」
......はぁ。絶対なんかされるな。嫌だなぁ。行きたくないな。昼飯カース君の買うのも結構いたい出費だし。
僕はため息をつきながら歩いてると背中に体当たりして近づいてくる女がいた。
「おはよ!ステッチ!」
「お、おはよカイリちゃん」
あいさつがわりといわんばかりに体当たりしてきたのはカイリちゃんだった。
元気だなぁ。羨ましいな。悩みとかないんだろうな多分。
「ステッチどうしたの?なんか悩みごと?」
「ん、あー。大したことじゃないよ。それより教室に行こうか」
僕はカイリちゃんに言うとカイリちゃんは抱きつきながら僕の隣を歩く。隣を歩くのはいいけど抱きつくのはやめてほしいしあらぬ誤解をうむよこれは。
「ステッチ。聞いてほしいことがあるんだけど大声ではいえないからできるだけ近づいて」
なるほど。そういうことで抱きついていたのか。なら近づこうか。僕はカイリちゃんの顔にまで自分の顔を近づけるとカイリちゃんはなぜか頬を真っ赤にし
「ス、ステッチ。ち、ちょっと近いかな」
「え?そうか?ならすこしはなすよ」
僕はカイリちゃんからある程度顔を遠ざけるとカイリちゃんは
「それじゃいうけど今ステッチのことを狙ってるやつが教室にいるよ」
「狙ってるってどういう意味で?」
「え、どういう意味ってそれは......。ステッチなら言わなくてもわかるかと」
わからないって。毎回思うけどアゼンタ、ミルター、それにカイリちゃんは僕がエスパーとでも思っているのか?僕はただの凡人よ。だが狙われてるってことは学校だと多分恋愛要素のはず、だ!そんな要素がなかったから狙われる理由がわからないけど。
「わかった。気をつけるよ」
「ふ。流石はステッチ。やっぱり言う必要はなかったかな」
いやいってくれてよかったよ。僕なんにも勘づいたりしてないから。でも何かあればカイリちゃんなんとかしてくれるよね?よね?




