モブと第二王子と
カイリちゃんは指をパチンっと鳴らすとカース君は急に腹をおさえだしたかと思うと大きな声で笑い出す
「あははは!あははは!あ、はは、あ」
「もっと笑って。腹が痛くなるくらいに。でないとおしおきにならないから」
「あ、はは、ふ、ふざけ、あははは。これとめ、あははは。腹が、あは、腹が痛」
カース君はカイリちゃんに言った後、次は急に嬉しいことがあったかのように気分が高揚していた。
「やめろ、嬉しくもないのに。こんなところで顔を、にやけさせるなど」
「この人を嬉しくさせる感情の魔法ね。違った意味でも拷問になるの。気が緩んでいるからこそ吐くような情報もある。それじゃあなたは何をしたらそんな嬉しくなるの」
「俺は、兄者を、兄者を」
カース君が何かを言おうとした瞬間、また教室の前に男が現れた。その男は見た目はカース君には似ていたが雰囲気的なものが似ていなかった。
「愚弟がいつまでもひどい状態だと言うからたまには様子をと見にきてやったがお前は何をやっている。愚弟」
「あ、兄者。お、俺は」
カース君が何かを言う前に男はカース君の首にチョップをくらわせて気絶させる。
「面倒をかけたな。そこのギャル君」
「いやいや。大丈夫。後ギャル君とかやめてちょうだい。私はカイリ。私の名前をよく覚えておくことね。テイス王国第一王子、サース・テイス」
カイリちゃんは自分の前に現れた男に対して言う。あれが第一王子のサース・テイスか。初めてみたな。第一王子は
「ふむ。余のことを知っているか。流石は王国最強ギルドのエース、アークストームのパーティの一人」
「あら私のことも知っているのね。流石はバカなカース第二王子とは違いますね」
カイリちゃんはサースを蔑みながら言うと僕はカイリちゃんの前に立ってひたすら謝る。
「すいませんすいません!この娘は多少は口は悪い子ですが悪い子ではないんです!」
少し日本語おかしいかもしれないけど僕はひたすら謝る。
「かっかっか。気にするな。余はきにしておらん。お前がステイラン・スーかな?」
「は、はい。僕はステイラン・スーと申します」
「ふむ。こうして会うのは初めてだな。余はサース・テイスという。テイス王国の第一王子でありこの愚弟、カースの兄である。よろしく頼む」
サース様が僕に手を出すと僕もサース様に手を出し、握手をする。
「ち、ちょっとちょっと!何私のマブと勝手に握手してるの!そういうのは私を通してからにしてほしいしー!」
カイリちゃんは間に入っていうけどマブダチってそこまで制限されるのか?