モブとギャルと第二王子
僕はカース君に学食で高級なパンを買うことを頼まれていたのを思い出して急いで買って教室にいるカース君のところに向かい、教室にいたカース君に近づくとカース君の取り巻きに顔をなぐられた。
「下級貴族のお前がカース様のお昼を買うのにどれだけ時間をかけている。カース様を馬鹿にしているのか?」
取り巻きの一人、眼鏡をかけた髪型がキノコヘアーみたいな感じの男が僕にいう。えーとこいつは確か
「ダサイン君だっけ?」
「ダルケンだ!貴様俺を馬鹿にしているのか?ぶち殺すぞ!」
ダルケン君は僕にキレながらいう。ダルケン君は名前が間違えられやすくてコンプレックスだから名前のことをいうと簡単にブチギレる。
「ダルケン。そう簡単に怒るな。お前の悪いくせだぞ」
「カ、カース様。申し訳ありません。カース様の品位を下げるような行動を」
「構わない。お前とは長い付き合いだからな。それに俺のために怒ってくれることは嬉しいぞ」
あーあ。僕とはなんて違う態度なんだ。でも仕方ないか。僕はカース君がバカにされてもへーとしか思わないからね。
「ほら下級貴族。俺にささっと飯を渡せ」
カース君が僕にいうからカース君に近づいて、買ってきた高級なパンを渡した後カース君は僕に蹴りをかましてくる。
「ぐぅ」
「ウスノロが。そんなんでよく冒険者になろうと思ったな。あぁ?」
今のくらい避けれたよ。でも避けないのはわかっててやってるでしょこの人。はぁ。本当に疲れる役まわりだな。
「これからはもっとはやく買ってこい。お前ら行くぞ」
カース君はダルケンとその他の取り巻きを連れてどこかに行く。はぁー!本当に面倒な役まわり。本来ならボイコットというかこんなこともしたくないけど。
僕はカース君と別れた後少し遅れてからカース君と行くところが同じだったからゆっくり行っていると奥から声が聞こえてくる。この声は、ま、まさか!?
「おい!クソギャル!邪魔だ!どけ!」
「うるさい黙れハゲ。ステッチに謝るまで許さないから」
カース君達とカイリちゃんが教室の前で揉めていた。なんで迷惑な場所で揉めてるのカイリちゃん!
「貴様、冒険者風情が俺にこんなことをして許されると?」
「うるさいわね。私はさっき見てたのよ。あんたらがステッチにしたこと。本当なら魔法で笑い殺してあげてもいいけど謝るだけで許してあげるから早く謝りなさい」
「なぜ俺が謝る必要がある。やつが身分をわきまえないから悪いんだ。俺は何一つ悪くない」
「は?あんた頭おかしいの?少しおしおきだわ」