モブはギャルと飯を食う
お昼が始まるチャイムがなるとカイリちゃんは急いで僕に近づいてくる。
「ステッチ!お昼行こー!」
「お、おう。それじゃ学食に行こうか」
僕の通う学校には学食がある。もちろん上級貴族の人らが口にするものが多い。だけど僕は一応弁当を作ってきてるから。
僕は弁当を持って立ち上がると
「あ、ステッチのお弁当だ!私も食べたい!」
「え、ごめん僕の分しか」
「ステッチの少し分けてくれたらいいよ」
え、いやだよ。僕の分なくなるじゃん。
「私ーお腹すいたなー。ステッチの美味しいお弁当食べたいなー」
めっちゃあざとい感じに僕に言ってくるカイリちゃん。くぅ。仕方ないな。なんか可哀想だからあげるか。一応カイリちゃんには色々迷惑かけてるし。おんなじくらいにかけられてもいるけど。
「わかったよ。それじゃ学食のとこ行こうか。カイリちゃんは僕の弁当以外何か食べるんでしょ」
「え、食べないよ。私あんな上級貴族どもの口にあうもん食えるわけないじゃん」
上級貴族どもが食うんだし最高級の料理とは思うけど。ま、行くか。
僕とカイリちゃんは学食に移動した後はじっこの席に座る。学食の席は多くあるけど真ん中の大きな席とかは上級貴族ようの席みたいなものと暗黙の了解がある。
「なんでステッチが端っこでご飯たべないといけないのか理解できないけどあんなクズどもといるよりはいいかな」
カイリちゃんは学食で軽く言うと僕達の座る席に髪の色が白色、制服は校則の通りに黒だがなぜか白いマントを背中にかけている。なんだこの人。
「君たち。あまりそんなことを言ってはいけないよ。上級貴族のみんなはあまりいい顔はしないだろうからね」
白いマントをなびかせながら白い髪の男は言う。
「え、えーと失礼ですけどあなたは」
「ふむ。自己紹介が遅れたね。我の名はマイクル。中級貴族で生徒会の会長をしている。よろしく頼む」
白い髪の男、マイクルは僕に自己紹介した後手を僕に出してくる。
「ど、どうも。僕はステイラン・スー。そしてこの子は」
僕はカイリちゃんのことも紹介しようとするとカイリちゃんは
「あのさ。私達が妥協してあげてるんだからさ。近づいてこないで欲しいんだけど?かなりイライラするし」
カイリちゃんはマイクルに言う。ち、ちょっとカイリちゃん!少しいいすぎじゃ
「あっはっは。君は面白いな。我は気に入ったぞ」
「あんたなんかに気に入られなくてもいい。私にはステッチってマブがいるし」
「そうかそうか。でも確かに君がいるなら何かを言ってもなんとかしそうだ。でも後始末は我の役まわりになるからあまりことを荒立てないようにね」