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モブはギャルと転校生と仲良くする

「ちょいちょーい。私も入れてよー」


 僕とシンクで話しているともうすぐ授業もはじまりそうなのにカイリちゃんが近づいて喋りかけてくる。

 カイリちゃん。今そんなことすると


「こらこらカイリ君。君は早く席に」

「は?教師如きが私に許可なく命令するな。私に命令できるのはマブであり私の神でもあるステッチだけ。それ以外は有象無象に等しい。そこの二人もね」


 明るい感じに入ってきたのにカイリちゃんは教師を睨むようにいう。どうして僕が助けた人らってこんな僕が関わると圧が凄くなったりするんだろ。

 教師はカイリちゃんに言われたあとびびって黙る。教師も教師で情けないな。


「ねーねー。シンクとグリグリだっけ?少しステッチに近すぎない?もしかして下心とかある?」


 カイリちゃんはシンクとグリグリの前にぬるりと顔を出して言う。こわいこわいこわい。カイリちゃんまじに怖いよ。


「な、ない。ないっすよ!自分は純粋に仲良くなりたいだけっすよ!ね!グリグリ」

「そうやってすぐにうちに話をふるのやめて欲しいよ。そんなんだから毎回嘘とかすぐバレるんだよ」

「そ、それとこれとは関係ないっす!それに自分はこのままでいいって田舎のばあちゃんが」


 シンクはグリグリと揉めはじめるとグリグリはカイリちゃんの前に出て


「うちの仲間がごめん。本当に下心はないの。あるとすれば冒険者として仲良くしていきたいってくらいだけ。だから誤解させるようなことしてごめん」


 グリグリは真剣に頭を下げ、カイリちゃんはなぜかグリグリを睨み続けるが僕はグリグリが可哀想に見えたから


「ま、まぁいいじゃないかカイリちゃん。今は大人しく授業うけようよ。ほら。お昼とか一緒に食べてあげるから」

「え、それま!嬉しい!よし!じゃステッチに免じて君たち二人は許したげる!私は優しいから!んじゃそこの木偶の坊教師。授業始めて早くお昼にしなさい!」


 カイリちゃんはるんるん気分で自分の席に戻っていく。お昼付き合うだけでいいのか。なんかちょろすぎる気もするけどいっか。


「カイリちゃんがごめんね。二人とも。ま、僕も一応は冒険者だから仲良くはして欲しいかな」

「う、うんっす!もちろん仲良くしようっす!」


 シンクが僕に言った後、授業は始まり、お昼の時間までは割とあっという間だった。今日の授業は基本座学だから移動教室とかないし僕はほぼ寝てた。寝てるならなんで学校に来るって?そりゃ役立てるためっていいたいけどまぁ眠いものは眠いから。睡魔には勝てません!

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