モブは転校生に絡まれる
「よろしくっす。ステイラン君。さっきも自己紹介した通り自分はシンクって言うっす」
「あ、うん。よろしく。僕はステイラン・スー」
僕はシンクに挨拶をかえすとシンクはキラキラした目で
「いやー!よかったっす!自分冒険者としか言ってないっすけど自分も下級貴族なんすよ!」
え、そうなの?それはなんか親近感わくなー
「そうなんだ。冒険者ランクは?」
「シルバーっす!」
前言撤回。親近感一瞬でわかなくなったよ。
「冒険者で食ってこうと思ってたんっすけど何分親がうるさいんすよ。上級貴族の旦那さんを見つけてこいってうるさいんっす。自分結婚する気はないっすけど」
そうなんだ。そこらへん別に僕は興味ないけど。ん?待てよ
「なんで僕が下級貴族って知ってるんだ?」
「この教室に来る前に一人だけ下級貴族がいるって聞いたっすからその人のこと先生に教えてもらったっす。それがステイランっす」
先生そこまで教えないでよ。シンクが下級貴族だからまだいいけど。
「シンク。イチャイチャするのはやめなよ。うちら冒険者なんだからさ」
「イチャイチャについては否定するっすけど冒険者がイチャイチャしたらダメなことについては疑問に思うっす」
シンクはグリグリに言うとグリグリは手を横に振り
「あー。ごめんごめん。そういう意味じゃなくて。あんたうちと組んでるんだからさ。そう簡単にイチャイチャとかされたりするとうちがなめられるっていうか」
「そんなの気にしなくていいっすよ。自分とグリグリがパーティ組んでるのは自分らが口にしない限りバレないっすから」
残念だけど目の前に僕がいるし、もろに僕にバレたよ。てかばれてもそんな問題になるようなことじゃ
「あ、ステイランにはばれてもいいんすよ!同じ冒険者らしいっすから!」
え?なんで僕が冒険者なの知ってるの?教師にも言ってないはずだけど
「自分らの所属してるギルドの人からステイランって冒険者の人がいるって聞いたっす」
そうなんだ。なら別にいいか。他のギルドなら冒険者のこと把握してるのもよくわかるし。ただ......
「なんで僕みたいなブロンズランクの冒険者のことギルドで知るの?普通ならアークストームのアゼンタやミルター。もしくはあそこにいるカイリちゃんの方が」
「もちろんアークストームの方々のことはよく知ってるっすよ!なんせゴールドランクのアゼンタさんがいますから!」
シンクはまたキラキラした目でアゼンタのことをいう。正直なところ知っている身としてはそんなキラキラしたような目で見れる人ではないと思うけど。