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モブは冒険者になる 2

「な、何するんだよ!」


 びっ、びっくりした。今の驚いて思わず腰がぬけちゃった。


「ははは!こんな火属性の初級魔法でそんな状態になるなら冒険者なんてやめとけ。俺がお前の代わりに冒険者になって活躍してやるからさ。お前は大人しく生きとけ」


 取り巻き連中は笑いながら僕の前から去っていく。

 確かにわかっていた。僕には冒険者としての才能はない。剣の訓練も独学にしてはダメな気するし、魔法も小さい火の玉とかしか出せない。冒険者になれても簡単に死ぬだけだ。でも採取とかの依頼くらいなら。

 僕はテイス王国のギルドに向かい、冒険者登録する。


「えー。それではステイランさん。あなたはブロンズランクからのスタートになります。頑張ってくださいね」


 僕はギルドの受付嬢に言われた後、採取の依頼を受け、テイス王国の外、テイス高原に向かう。

 さて、依頼内容はテイス高原にさくアポア草の採集か。

 僕はアポア草を探して高原の奥まで探す。高原は広いから大変だな。アポア草を探し続け数時間後、ようやく依頼内容分採取した後、帰ろうとすると近くから血の匂いがした。

 なんだ?なんでこの高原にこんな血の匂いが?ここは初級者向けの高原って聞いたけど。

 僕は血の匂いの場所に向かうとそこには赤い髪の女の子が倒れていた。

 腹に刺し傷がある。わりと深いけど回復魔法でならなんとか。

 僕は赤い髪の女の子に回復魔法をかけると女の子は僕を睨み


「お前は、誰だ?私、を、なんで」

「僕はステイラン・スー。なんでって人が倒れてたら助けるのは当たり前だろ?」

「お優しいんですね。ありがとう、ございます。私は、アゼンタ。冒険者、です」


 アゼンタと名乗った赤い髪が特徴の女の子だが装備はなかなかにいい装備を着ている。鎧に足には硬いブーツのようなもの、鎧も腕を完全に覆っていてすごい硬そうだ。


「その鎧。高そうだね。すごく強い冒険者かな?」

「いえ。私はブロンズランクです。この鎧は訓練のためにきています」


 え、訓練の為?まじか。


「すごいね。君、訓練のためにそんな鎧を着てるなんて」

「私は弱いので少しでも強くなるためです。現に連れてきてもらったパーティに見捨てられましたから」


 見捨てられたって可哀想に。こんな強そうな人を置いていくなんて


「そのパーティの人達は見る目がないんですね」

「そ、そんな。見る目がないなんて。本当に強い方達でしたから私が弱いのがいけないんです」

「いやいや。そんな鎧まできて鍛えてる人、僕は弱いと思わないよ」


 僕はアゼンタに言うとアゼンタは起き上がり


「そ、そんなそんな私なんてまだまだですよー!」

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