モブの知らぬところで暗躍する
「貴族だろうが何だろうが私からすれば関係ない。私はボス、マルガレー様達が無事ならそれ以外はどうでもいい」
「そうだね。僕も僕の認めた仲間、ファミリー以外のやつはどうでもいいよ」
ヒュースがボスと呼んでいた男、マルガレーが言うとアールマスは
「こ、この!クソ冒険者」
「そんな汚い言葉ばかりはかないでよ。みっともない。本当に君はみっともない」
ヒュースは銃でアールマスを撃とうとしたがマルガレーは銃の前に手を出し
「ヒュースさん待ちなさい。あなたがそんなゴミのような男を殺す必要はありません。こいつはそのまま逃せばいいよ」
「え?いいのボス?一応殺しといたほうがいいかなと思ったんだけど」
「そんなやつ僕のファミリーの敵にはならないよ。でもタダで返すのも癪だからね」
マルガレーは少し長めの剣を抜き、アールマスの顔にかなりのきりきずを入れる。
「っぁあ!い、痛い!なんてことをしてくれるんだ!こんな顔じゃ堂々と歩けないじゃないか!」
「それで逃がしてあげるんだ。優しいと思いなよ。僕らは無駄な殺しはしたくないんだ。特に君たちのような金というものしか取り柄がないくせに威張りちらかすような奴らはね。だからさっさと逃げ帰るといい」
マルガレーはアールマスに言うとアールマスは大人しく逃げていく。
「珍しく優しいしおきですね。ボス」
「優しい?ふふふ。確かに僕はそう言ったけど僕はそんな優しくないよ。あの傷は一生残るものだから。僕のこの武器は呪いが付与してあって僕の思うような呪いを敵に付与できる。あいつには顔の傷が治らない呪いを付与しておいたから一生あの顔で生きないといけない。可哀想なやつだよ」
マルガレーはヒュースに言うとヒュースは笑いながら
「あはは。流石はボス。すごいことをやってのける。そんなところも尊敬してるぜボス」
「ありがとうございます。僕もヒュースさんの頼りになるところは好きですよ。さ、僕達の新しい拠点のギルドに向かおうか。家族達がゴミ掃除をして綺麗にしてくれているはずだからね」
マルガレーは殺したブラッツの死体をバラバラに刻んだ後、ヒュースと共にブラッツのギルドに向かい、ブラッツのギルドはその日新たな敵によって奪われた。後にそのファミリーはマルガレーファミリーと呼ばれ、ステイラン達のギルドとステイランのパーティであるアークストームを苦しめることをステイランはつゆしらずその頃は自分のギルドの修繕活動に勤しんでいた。