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モブの仲間のとっておき

「消えた?一体どこ」


 ヒュースが喋っている時、急に後方にヒュースがとぶ。


「!?」

「見えない?これが神速拳と呼ばれる由来の技よ」


 アゼンタはヒュースを殴った後に姿を現して言う。何だ今の。全く見えなかったんだけど。


「や、やるねぇ。まさか拳を私に当てるとは驚いたよ。これはわりにあわないねぇ」


 ヒュースは着ている服のポケットから白い玉のようなものを取り出すと地面に叩きつける。白い玉が地面で弾けた瞬間辺りがすごい光に包まれる。

 これは閃光玉か?


「仮面の人!危ない!」


 閃光玉で見えないはずなのにアゼンタは僕の前に移動してきた。素直にすごい。


「今回はひいてあげるよ!後こいつはもらってくね」


 ヒュースが言った後光がはれて目がなれてきたころにギルド内を見渡すとそこにはブラッツの姿もなかった。

 もらってくってブラッツのことか。ギルドの仲間じゃないやつならよかった。


「仮面の人!無事ですか!何かとられてませんか?」


 うん。僕は大丈夫だよ。後アゼンタ。すごい体触ってくるけど何かとられてなさそうなところまでさわるのはやめようか。


「アゼンタ。少しやりすぎじゃないのかな?そんな触りまくってると仮面の人が」

「ミルターは黙ってなさい!仮面の人は何かとられてるのかもしれないのよ!こんな素晴らしい人の物をとらないなんて人間としてどうかしてるわ!」


 どうかしてるのはアゼンタ。君だよ。少し行き過ぎだよ。


「アゼンタ。僕は本当に大丈夫だから。それよりミルター。今の人達」

「はい。ギルドマスターが予想していた人達です。あのヒュースって男は強くて驚きましたが」


 確かにあのヒュースってやつは強かったな。ブラッツがギルドマスターしてるギルドはだいぶ弱ってるって聞いていたのにあんな強いやつがいるなんて。ちなみにギルドマスターはそんな予想できてないよ。ここのギルドマスター、僕よ?


「確かにあのヒュースって奴は強かった。私とまともに戦える奴がまだいるなんて驚きよ」


 そうかー。まともに戦える奴がいて驚いたとか言うんだ。僕には別次元にしかみえないよ。


「僕もあんな奴があのギルドにいたことは驚きだよ。ヒュースなんて名前初めて聞いた。ブラッツのギルドにいるモブみたいな奴だと最初は思っていたけどあの強さじゃ多分違いますね」


 いやいや。実力隠してるパターンとかあるかもじゃん。後モブは自分みたいな奴だから。ギルドマスターなのに自分の名前とか正体とか全然バレないし。みんなギルドマスターに興味なさすぎだろ。

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