モブはなぜか狙われる
「やぁやぁどうも。私はアールマス様に雇われてるどこのギルドにも所属してないヒュースって言うんだ。よろしく、ね!」
ヒュースと名乗った青い髪の男は手に持っていた銃で僕のことを狙う。僕に当たる前にアゼンタがヒュースの撃った弾を全て手でうけとめる。
「わぉ。銃の弾をうけとめるなんてなかなかだね。流石は神速拳のアゼンタだと言っておこうか」
「私のことを知ってるなんてね。あなた何者?」
「だから言ったじゃないですか。フリーのヒュースだって」
ヒュースは銃を連射するがアゼンタは全て受けとめる。僕にはヒュースの連射早く見えるんだけどよく受けとめれるな。アゼンタ。
「この程度簡単にとめられるわよ。うちのギルドマスターなんてあんたを楽に始末できるわ」
できません。過大評価しすぎです。お願いだからそろそろわかって!
「へぇ。そりゃ面白い。ぜひとも会ってみたいもんだ。そのギルドマスターとやらに」
ヒュースはまだ銃を連射するとアゼンタはまた受けとめようとするとアゼンタの前で弾が二つに分かれアゼンタの手を回避して僕を狙う。
「!?」
「っ!」
僕は剣をとっさに縦にして防ぐ。あ、危ねぇ!
「ほう。やるじゃないか。今のを防ぐなんて驚いた。仮面の人。強いじゃない」
え?たまたまなんですけど?偶然なんですけど!
「私の分離弾は私の思う通りにはいかない。つまりランダムで狙うの。両方ともうけとめるなんて仮面の人は強いね」
「よくわかっているじゃない。そうよ!仮面の人は強いのよ!」
両方ともわかってないよ。今のはたまたまだって。運がよかっただけよ。
「ま、今のはたまたまかもしれないから今度は」
「そう何回も撃たせないわよ」
アゼンタは一気に距離をつめヒュースに殴りかかるがヒュースは手に持っている銃でアゼンタの拳を受けとめる。
「っ!まぁまぁだな。やっぱり勢いがないと噂の神速拳とやらも大したとないな」
「そうかい。ならいっぱいおみまいしてやるよ。私のとっておきを」
アゼンタは拳を前に出しかまえるとアゼンタのあしもとに魔法陣が浮かぶ。
え!アゼンタって魔法使えたの?脳筋かと思ってた!
「これは私のプライドの問題なんだけど本当はこのとっておきは使いたくないの。だってそれだけ私が弱いってことだしギルドマスターの顔に泥を塗るような行為だもの。でもあんたは強いから使ってあげる」
「はっはっは。褒めてくれるのは嬉しいけど近接戦闘じゃ私は弱いんだけどね!」
ヒュースは近距離で銃をアゼンタに乱射したがアゼンタはすでにその場から消えていた。