モブに対して上級貴族は企てる
テイス王国には二つギルドがあり、一つはステイランがギルドマスターをしているギルド、もう一つのギルドはテイス王国に古来からあるギルドだ。こちらの方には基本的にどんな依頼でもくる。人探しから犯罪の依頼まで。どれでもだ。
「あーあ。今日も暇だねぇマスター」
「うるせぇセイブス。黙って仕事してろ」
一人は顎髭が長い男で腕にやたらと傷のある男、名前はブラッツという。そしてブラッツといる若い男、髪の色は横に左半分が金、右半分が銀髪が特徴的な男、セイブスという。
「何でだよマスター。うちに依頼が少ないとこのギルド潰れちゃうよ。ほとんどあの神速拳と自由変化、後二人もバケモンがいるからねー。うちにいるゼフ君とカブン君は神速拳にやられてからカスみたいな依頼しか受けないしさー。どうするよー」
「うるっせぇな!少しは黙ってらんねぇのか!このままじゃダメなんはわしもわかってんだよ!」
ブラッツは目の前に会ったテーブルを殴り、セイブスは
「あははは!ブラッツがキレてる!おもろ!」
「面白くねぇよクソが。あんな若造どもにわしのギルドが潰されてたまるかよ」
ブラッツはイライラしながら言うとブラッツのギルドに来客が現れた。
「ここは王国最強ギルドとは違うギルドでいいかい?」
「そうだが?なんだ?冷やかしか?」
ブラッツはギルドに入ってきた黒いローブを着ていた男に言うと男は頭にかぶっていた黒いフードをとると
「依頼があってきた。お前たちにな」
「あんたは確か中級貴族の、第二王子についてる人だっけ?」
黒いローブを着ている男にセイブスが言うと
「こいつのこと知ってんのか?」
「まね。俺一応情報だけなら結構自信あるよ。この王国内限定だけどね。それで確か君の名は」
「俺はアールマス。一応ここの冒険者登録にも来たんだがな?お前らは全然覚えてないようだな」
「え?そうなん?俺知らないよ。マスター。知ってた?彼のこと」
「......貴族は嫌いでなぁ。顔は覚えてねぇな。依頼人としては好きだが冒険者登録していく貴族は大嫌いだ。ほぼ遊びだからな」
ブラッツはいらつきながらアールマスに言う。アールマスは鼻で笑い
「そんなこと俺はしらねぇよ。それに俺だってお前ら如きどうでもいい。金さえつめば冒険者登録できるからな」
「けっ!そんな考えだから嫌いなのさ。それで?依頼は?」
ブラッツはアールマスに聞くとアールマスは
「お前らに頼む依頼は下級貴族のステイラン・スーという男を殺して欲しい。お膳立ては俺がしてやる」
アールマスは軽く笑いながら言った後ブラッツとセイブスも不敵に笑っていた。