アガート帝国〜終戦〜
マルガレーがアガルフを倒した頃、ステイラン達はエルク達と合流した後、城の入り口にまで戻っていた。
「これは、なんなんだ?」
僕は城の入り口らへんを見て驚く。そこには帝国の兵が気絶させられた後積み上げられており、そこにはアンチとキョースがいた。
そういえばキョースのこと連れてくるの忘れてたな。
「あ、先輩だ!」
「せ、先輩?どこにその先輩って人がいるのかな?」
僕は慌ててアンチちゃんに言う。あれ?僕仮面かぶって冒険者してるとかアンチちゃんに言ったけ?何でわかるんだろう。
「ア、アンチ。せ、先輩ってのは、だ、誰だい?」
「え?先輩のこと知らないの?バカなの?世間知らずなの?」
アンチちゃん。いいすぎだしそんなことはないよ。世間知らずとか普通僕のこと知らない人多いからね。
「先輩は先輩よ!」
「は、はぁ。わ、わかったよ。そ、それで?さ、さっきまで隕石、み、みたいなのお、落ちてきたけど今は、と、とまった。あ、あれはまほうだった、のか?」
キョースは僕達に聞くとアゼンタが
「そうよ。隕石を降らせていたのは帝王の魔法。とまったということはマルガレーとアマレが帝王を倒したんだと思うわ」
隕石がふっててとまったなら僕もそうだと思う。マルガレー。やってくれたんだね。ひとまずは助かったかな。
「帝王倒したならもう先輩も帰ってきてもいいよねー。先に帰ろうかな」
アンチちゃんはひとりでに言った後にキョースに
「ほらキョースもかえるよ。あんた可愛い私の護衛なんだから」
「い、いや、だから護衛とかいらな」
キョースの言葉を遮ってアンチちゃんはキョースの手をとり帝国から出ていく。アンチちゃんってけっこう引っ張る系なんだな。僕達も目的のカースを助けにいかないと。
僕は城の方に目を向けると奥の方から一人、カースを背中に背負うマルガレーがいた。カース君見つかったのか。あれ?アマレは。
「ボス。お疲れ様。助けに行けず申し訳ない。アマレは?」
ジャドーはマルガレーに聞くとマルガレーは下を向き
「......死んだよ。僕が埋葬しておいた。あいつは最後までよくやったんだ」
「アマレが、死んだ?また私の大事な家族が、こんなことが、こんなことがあって」
ジャドーはマルガレーに対し言うとマルガレーはジャドーの頭を撫で
「今は帰ろうジャドー。もうアガート帝国の帝王は死に、戦力といったものももはやない。アマレの為にも生き残った僕達が彼の分まで生きないと」
マルガレーはジャドーに言った後、マルガレーファミリーのみんなも帝国の入り口へと向かう。
こうしてアガート帝国との戦いは幕を閉じた。




