アガート帝国〜凍土のアルザ 3〜
「はぁはぁ。これだけやっても、ギリギリなんて。お前、バケモンかよ」
「バケモノ?何をいう。これくらいは当然だ。プルトールは最強でなければ大将のそばにいる理由にならん。敗北はゆるされないんだよ。大将に汚名をきせることになるからなぁ!」
汚名もくそもないし別に負けても何にも言わないよ!君らが僕のこともちあげすぎなだけだから!
「大将、か。お前がそれだけ強いんだ。お前の大将はさぞかしかなり強いんだろうな」
「それはもう強いさ。このプルトールすら足元には及ばないし理想のプルトールなら土下座をするくらいさ」
敵が本気にしたらどうするのさ!僕ってバレた瞬間僕速攻狙われて即死するよ!
「それはそれはぜひ会ってみたいものだな。お前より強いやつとは」
「それは無理な話だよ。プルトールは大将を狙う奴らはもれなく殺すから。これはアークストームの皆も同様だよ」
僕の周りにいたアゼンタ、ミルター、カイリちゃんは首をたてにふる。それに関しては嬉しいけどあとは過大評価だけはやめてくれないかな。そうすれば僕ギルドマスターとかアークストームのリーダーとかバレても大丈夫だろうから。
「ふ、ふふ。私ではお前に勝てないことはわかった。だが他のやつになら!」
アルザは僕のいる方角に向いた瞬間、プルトールは目の色をかえ
「お前、狙っては行けない人に目をつけやがったな。そいつは大将の大事な人。そいつを狙っちゃプルトールはもうカンカンよ。理想のプルトールはもう激怒状態だ」
どっちも同じだよ。後大事な人とかではなく本人です。
アルザが僕に接近しようとした瞬間、プルトールはアルザの体をバラバラに斬った。
「本気のうちの手加減でやっていたというのにそんな奇行にはしるとは。まったく残念なやつよ。プルトールならこれで許してやるが理想のプルトールならこまぎれにしていたところだぞ」
プルトールはバラバラにしたアルザに言った後、太刀を鞘に戻し僕らのところにまで戻ってくる。
「仮面の人。怪我とかはないか」
「プルトールとアゼンタ達のおかげで何ともないよ。ありがとう。助かった」
本当に助かった。僕を狙ってきた時はどうしたものかと。自衛なんてできても絶対即死してたからな。あんな強すぎるの。
「まぁいい準備運動にはなったよ。プルトールは手こずったが理想のプルトールなら」
「わかったから。理想のプルトールなら上手くしたんだろ。わかったよ」
聞くのに飽きてきたから僕はプルトールに言うとプルトールは嬉しそうに首を縦に振っていた。




