モブは変装できる仲間をいかす
僕は白い髪の男と別れ数週間後だったかな。ギルドに行かず王国の学校帰り、寮に戻る道の途中で怪しい人に会った。
「もしもし。あなたはステイラン様でしょうか?」
僕に話しかけて来た男は黒髪が特徴で高身長で黒いスーツを着た男だった。誰だこの人。僕の知り合いにこんな怪しい人は......。ま、まさか!
「ひ、ひとさらいか!?」
「はっはっは。冗談の上手いおかた。でもこの姿じゃわからないのも無理はありませんね。精度もあげましたから」
僕に喋りかけてきた黒いスーツを来た男は寮の近くのひとけのない場所にまで移動すると黒いスーツをきた男はその姿が魔法だったのかその姿からもとの姿にかわる。もとの姿は僕が数週間前に見たあの時ボロボロだった白い髪の男だった。
「君は」
「はい。数週間前に助けていただきやした。あの時は名乗らずに申し訳ありゃせん。僕はミルターと言います。シルバーランクの冒険者です」
え、シルバーランク?僕そんな人にあんな偉そうな態度をとっていたのか?
「な、なんかすいません」
「え?何で謝るんでやすか?僕は最近シルバーランクになったばかりでやすから気にしなくていいでやすよ」
「そ、そうなんだ。それで僕に何か?」
僕はミルターに聞くとミルターは
「何言ってるんでやすかもう。ステイラン様がパーティの仲間に誘ってくれたんじゃないでやすか」
あ、そうだった。すっかり忘れてた。うーん。でも僕は今冒険者活動を控えているからなぁ。あ、そうだ。
「僕の代わりにアゼンタって冒険者いると思うからそいつとパーティ組んでしばらく行動していなよ。僕はしばらく冒険者活動を休むつもりだからさ」
「そ、そうなんでやすか。わかりやした。ステイラン様が冒険者に戻るまで待っているでやす」
ミルターは僕の前に現れた時と同じ姿に変装の魔法で姿を変えた後僕の前からさっていった。そして僕がギルドマスターの地位になるようにアゼンタ達と僕が知らない間に動いていた。ミルターは変装が得意だからいろんなところに顔をだし交渉したり、僕の代わりにギルドマスターの姿にばけたりとサブマスターを負担するなど色々助かっている。ただ僕にはギルドマスターなんて荷が重いからミルターがやってくれてもいいんだけど。
ミルターがテイス王に謁見に向かった後、僕とアゼンタはこれからどうするか話していた。
「しっかし本当にむかつきます。あんなやつがマスターのことを馬鹿にするなんて」
アゼンタはギルドで僕のことを馬鹿にしたカース君に対して怒っていた。