アガート帝国〜凍土のアルザ 2〜
「それはどうやらプルトールが相手をするに相応しい相手にやっとなったところ、ということか?」
「さぁね。でもそんな余裕がすぐに出ないようにはしてあげる」
アルザはプルトールに近づくとプルトールにパンチをくらわせようとしたがプルトールはアルザの攻撃を避ける。だが避けたはずなのにプルトールが攻撃された片足は凍っていた。
「なるほど。そういう感じか」
「そういう感じなんだよ。私の攻撃には触れなくても私のだしている冷気に触れた時点でその部位は凍りつくんだよ。まずは片足もらったよ」
アルザがプルトールに言うとプルトールは動かずにただアルザが近づくのを待つ。
「死を覚悟したか。良いことだ。ではとどめをさしてやろう」
アルザはプルトールに近づくと今度は体を狙うが攻撃を受けたのはアルザの方だった。
「は?」
「どうやらお前はプルトールがこの太刀をぬくにあたいした敵になったようだな。だからプルトールはこの太刀でお前を殺そう」
プルトールが抜いた太刀はアルザの片腕を切断したのに太刀は全く凍っていなかった。
プルトールがあの太刀を抜くのは初めてみたな。
「ば、ばかな!そんなことありえない。この私の腕に触れておいてその太刀が凍らないなんて!」
「現実を見ろ。プルトールが斬った腕はそこに転がっているし、プルトールの持つ太刀も凍ってはいない。理想のプルトールはもはやお前の言葉に見苦しいと感じているぞ。太刀を抜くべきではなかったともな」
プルトールはアルザに言うとアルザは瞬時に片腕を氷魔法で生成する。
「私の片腕を斬ったくらいでそう生きがるなよ。確かに驚きはしたさ。私の体に触れて凍らないものなどないからな。だがよーく考えてみれば簡単なことがわかってな」
「そうか。そのすぐ冷静なれた点に関しては褒めてやろう。理想のプルトールはやれやれと感じているがな」
プルトールはアルザを煽るとまたアルザに接近し
「あまり私をなめてもらっては困る。その太刀がどれだけ協力だろうと使うやつが強くなければ意味のないこと。いや、強くても凍ってさえしまえば」
「バカなのか?プルトールがそんなこと許すわけないだろ」
プルトールはアルザが接近、触れようとした瞬間に間に太刀をいれてアルザの首をはねようとした。
「!?」
「これで終わりだ。何ともあっけない終わり方だな。プルトールは残念でならないよ」
「っ!なめるなぁ!」
アルザは何枚も氷の盾をはり、ギリギリでプルトールの太刀のスピードを遅めてかわした。
「お、いいぞいいぞ。頑張れ頑張れ」




