アガート帝国〜合流?〜
エルクがベルクリンを圧倒した後ヒュースのもとにエルクが近づくと
「ヒュース兄様。あなたは片目とか失ってないしそんなに血も流れてないわ」
「は、はは。何を言って。私は目が」
ヒュースが言った後、ヒュースは片目の痛みなどが急に消えた。
「あれ?私は確かに片目をやつに」
「嘘のベルクリン。彼の魔法は嘘と幻覚。彼の嘘を信じたところから幻覚がはじまる。ハマったら抜け出すことはできない。ヒュース兄様とは相性が悪かっただけよ」
「は、はは。そう言ってくれると助かるかなー。いてて」
ヒュースは立ちあがろうとしたが体に力が入らなかった。
「あれ、おかしいな。傷はないはず、なのに」
「無理はしない方がいいわ。いくら幻覚とはいえあの男の魔法は精神で殺すような魔法。痛いと思えば痛いし、目を貫かれたと思えばそれは本当に貫かれたと思い、限界をむかえると死に至る。それがあいつの魔法よ」
「そんな、特殊魔法が、あるなんてね。いやはや、確かに私の天敵、だよ」
ヒュースは軽く笑いながらエルクに言うとエルクはため息をつき
「なーにが天敵よ。性格なおして嘘が大好きなのやめたらいいじゃない」
「は、はは。それは、無理な相談だよ。嘘とかジョークがないとマルガレーファミリーは息抜きってものが、ないだろ?」
「確かに息抜きってものはないかもしれないわね。でも息抜きしすぎもよくないと思うわ。ヒュース兄様より上の兄は冗談とか全く言わないから面白みがないけど」
エルクが言った後、ヒュース達の前に一人の男が現れた。男は長い太刀を背中に装備し、特徴は赤い髪に目の色も赤色だった。
「エルク。酷いじゃないか。我だって冗談くらい言えるぞ」
「ひどくないですよ。アマレ兄様は冗談を言うというかただポジティブなだけですから」
「はっはっは!我は確かにポジティブだな!くらいのとかしょうにあわん!」
アマレと呼ばれた男は高らかに笑いながら言う。
「あんまり、大きい声、出さないでよ。アマレさん」
「かっかっか!喋れているうちは元気だな!よし!進むぞ!我が道案内をしてやろう」
「相変わらず、スパルタ、だよね。アマレさん」
「スパルタじゃない!愛だ!可愛い可愛い弟分のことを思ってこそだ。ベルクリンのことを喋ろうと思えばいつでも合流していえたが我の弟ならなんなくどうにでもできると思ってな!」
アマレは笑いながら言うとヒュースはエルクの肩を借りてなんとか立ち上がった。
「それじゃ先にマルガレー兄と合流したと思うやつとも合流するか!いやぁマルガレー兄に会うの楽しみだな!」




