アガート帝国〜ヒュースと〜
ヒュースはスカッンが死んだ後城の入り口で休憩していた。
「さてエルクちゃんが来るまで暇だしなぁー。どうしようかなー」
ヒュースは敵地なのにかなりのんびりとしていると
「へぇ。おじさん暇なんだ。なら俺と遊ぼうよ」
ヒュースはそいつの声を聞いた瞬間、思わず銃を抜いて銃口を向けてしまう。
「君は誰かな?初めて見るけど」
「当たり前じゃん。俺も初めてだし。おじさん。嘘は好き?」
ヒュースの背後から近づいた男は言うとヒュースは
「嘘は時によるかな。全面的に好きというわけではないかな」
「そっか。ならおじさん。俺には勝てないね。俺は嘘の塊だからね」
男は背中に装備していた剣でヒュースに斬りかかるとヒュースは銃で男の剣をはじく。
「嘘と実力は関係あるのかな?」
「関係あるよ。だって俺の嘘は実力だから」
男はヒュースに言うと急にヒュースの横腹に斬り傷がはいる。
「......え?」
「あははは!驚いてる!その表情いいね!地下牢にいたあのバカ王子とは全然違うよ!おじさんはこの嘘のベルクリンを退屈させないでよね」
ベルクリンとヒュースに名乗った男はヒュースにはじかれた剣を拾うとまたヒュースに斬りかかる。ヒュースは今度は剣をはじかず攻撃を避けるが
「おじさん。今度は俺の剣、はじいたりくらってくれたりしないんだね」
「当たり前だよ。というかこの傷も」
ヒュースがベルクリンに言うとヒュースの横腹の斬り傷が消えていた。
「え?」
「すきありー」
ベルクリンは剣でヒュースの顔を狙うがヒュースは義手でギリギリでとめたがきっさきがかすり頬から血がでる。
「これは何かな?さっき斬られたはずの傷がきえてるんだけど」
「何のことかな?幻覚でもみたんじゃない。おじさんいいとしだしさ!」
ベルクリンはまた剣でヒュースに攻撃するとヒュースはベルクリンの攻撃を受けた後、普通の銃の方で氷の弾を撃つ。
「無駄だよ。おじさんの攻撃は当たるから」
ベルクリンが言うとヒュースの放った氷の弾はベルクリンの肩を撃ち抜き、片腕の肩を凍らせる。
「無駄だよの意味がわからないねー。それじゃ次は顔を撃ち抜いて終わりだよ」
ヒュースが銃を構えた瞬間ヒュースの前からベルクリンは消える。
「な!ど、どこに」
「後ろだよん」
ベルクリンがヒュースに言った後ヒュースは即座に後ろを向いたがそこにはベルクリンはいなかった。
「な、なんなんだ。なんなんだよ君は!」
「俺は嘘のベルクリン。嘘こそが俺の力であり魔法でもある。俺の嘘は実力なんだ」




