モブは可愛い後輩と 2
「あ?君そんなつまらなそうなやつを待ってたの?俺様の方が君を」
きらびやかなオーラを出してる男がアンチちゃんに言うとアンチちゃんは男の方を見ると男の顔は急に怯えた表情に変わる。え、アンチちゃん。何したの?
「大丈夫だよ先輩。この私、アンチちゃんの可愛い可愛いスマイルにあのクズ......。ごほんっ!バカな男がびびっただけだから!」
可愛いスマイルでビビるってなんだよ。ほんとに可愛くスマイルしたのか?
「そ、そんな怖い顔をした程度で俺様がどうにかなるとでも?」
「すいません。ちょっとあちらに行きませんか?」
アンチちゃんはきらびやかなオーラを出してる男に言うと男は嬉しそうについていく。あの人多分バカなんだなぁ。
アンチちゃんが男をどこかに連れてって数分後にアンチちゃんだけ一人で戻ってきた。めっちゃ笑顔で。
「アンチちゃん。連れていった男は?」
「え〜。あのクズならなんか壁に自分から激突してぶっ倒れてたよ!」
それが本当なら信じられるけど絶対嘘でしょ。
「先輩。私日頃の行いがいいから相手の男が私の可愛さに免じて二度と関わりませんって言ってたの〜。ほんとかわいい私って罪な女ねー」
「へ、ヘー。ソウナンデスカ。ヨカッタデスネー」
僕はいつも通り棒読みで言うと普通にアンチちゃんに蹴られた。痛いから勘弁してほしいよ。
「もう先輩!私の可愛いさのことで棒読みはやめてって言ったじゃないですか!」
「う、うーん。それは、うーん。何とも。本当のこと言ったら怒るだろうし」
「怒らないよ!だって先輩は私のこと可愛いと思ってるから!」
その自信はどこから出てくるのか聞きたいとこだけど確かに可愛いとは思ってるよ。でも言ったら絶対調子にのるからなぁ。
「ところで何でこんなところで男はべらせてるの?」
「はべらせてないよ。この男達は私の可愛いさに集まってきたの。ほんと可愛いって罪だよね」
アンチちゃんはすごい笑顔でいうと周りにいた男達はどこかにちりぢりになる。
「失礼な男達だよ。こんな可愛い子を怖いものを見るような目で見るなんて。ま、いいや!おかげで邪魔な男どもは消えたしあのクズクズも役に立ったわけだ!」
クズクズってさっきアンチちゃんが相手にしてた男かな?クズクズって名前じゃないと思うけど。
「あ、何でここにいたの?」
「もう先輩。わかりきった質問ばかりだと面白みがないよ!私は先輩に会いたかったからここに来たの!」
そ、そうか。僕に会いに来たか。なんで?




