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プロローグ

 ここはとある国の最強ギルド。だが彼らのギルドマスターは誰も知らない。


「おい。今日もギルドマスターはいないのか」


 ギルド内にある席で一人の冒険者が言う。その男は背中に剣を二つ装備しており通り名のある男、名前は双剣狼のゼフという男だ。


「ゼフ殿。あまり騒がれては迷惑ですぞ。おやめなさいな」


 ゼフはブランパシーというパーティのリーダーであり、ゼフを宥めている男は魔法使いのカブンというひ弱な見た目の男だ。


「カブン。お前は黙っていろ。この俺様がわざわざ最強ギルドと呼ばれているここに来てやったのにギルドマスターが挨拶しないだなんてふざけてるんじゃねぇのか?いやなめてるのか?」


 セブはギルド内を見渡すとギルド内はざわめき出す。

 ーーおい。あいつ命知らずだぜ

 ーーあはは。ほんとばかだねぇ


「っ!誰だ!俺様を馬鹿にしたやつは!」


 セブはどなり座っていた席のテーブルを叩くと一人の女がセブに近づく。


「大の大人がみっともない。そんな声を荒げて恥ずかしいとは思わないのかい?」


 女はセブを睨みながら言う。女の見た目は赤いストレートのロングヘアーに手には鉄のグローブをはめていた。


「あ?てめぇみてぇなガキがこの俺様に」


 セブは女に言った瞬間、女はすでにセブを殴りギルドの壁にセブは顔面をぶつけていた。


「これだから調子にのってる冒険者は。それで?あんたはあいつの仲間?」


 女はカブンに近づくとカブンはひたすら顔を縦に振る。


「私はアークストームのアゼンタ。ギルドマスターに用があるなら私を通しなさいと言っておきなさい」


 アゼンタはカブンに言った後カブンはセブを担いで脱兎のごとく逃げていく。


「まったく。マスターを噂にして神と崇めるのはいいけどあんな奴が来るのはお断りよ。それにマスターは忙しいんだから」


 アゼンタはギルドから出ていくカブン達を見る。

 ーーあれが神速拳のアゼンタか

 ーーあの男もバカよねほんと。このギルド最強パーティ、アークストームの一人にあんな口を聞くなんて

 まわりがざわざわと騒いでいる間にアゼンタはギルドの外に出て、裏の方にまで行きある男に話しかける。その男はどこにでもいる平凡な男で顔も平凡、何をやっても平凡くらいの男。


「マスター。きいてよぉマスターを悪くいう奴がいたから私がぶっとばしてきたよ!」

「う、うんうん。ありがとう。ここまで聞こえていたよ。後あんまり僕のことはマスターと呼ばないようにね。僕はそこまで」

「マスターはマスター!」


 アゼンタはバカみたいに男に対しいう。そう、この男こそ物語の主人公である男、ステイラン・スーだ。

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