バッドエンド2 人形だった少女
これは最初に「モニター室から行こう」と言われた時、行かなかったら起こるエンディング。
最序盤からバッドエンドに繋がる選択しだらけです。
最後のメインゲームも無事に乗り越え、全員で脱出できると思っていた時、
「あ、でも、カナエは処刑させてもらうわ」
スズエさんの母親の言葉に、ボク達は目を見開いた。その反応を楽しむように「だって、カナエは参加者じゃないもの」と笑った。
当の本人は無反応だった。しかし、少ししてスズエさんは笑いだした。
「傑作だね、まさかまだ分かっていないなんて」
「どういう意味よ」
「そのままの意味よ。私を殺しても意味ないよ。だって――」
スズエさんは自身の左腕を掴むと――それが外れた。
「私はもう、「人形」だから。あれだけ酷い怪我をしていて、生き残る方が奇跡でしょ」
あぁ、だったらボクは……すでに、スズエさんを守るという使命は、果たせなかったのか。
スズエさんはシルヤ君の方を見て、
「ほら、早く行け。大丈夫、私の遺体はすでにユキナさんに預けてるから、悪用されることもないよ。
――お前達は、幸せになって」
「くそっ……!せめてカイトだけでも……!」
スズエさんのお母さんはシルヤ君に銃口を向ける。銃声が聞こえたけど、それがシルヤ君に当たることはなかった。
「……あ……スズ、姉……?」
スズエさんが、シルヤ君を庇ったからだ。頭を貫いたそれは相当な威力だったらしく、一部が吹き飛んでいた。これが人間であれば、もっと大惨事になっていただろう。
「あい……と……はや、く……にが……」
が、がが……と壊れかけながらもボク達を逃がそうとしてくれた。スズエさんはその場に倒れこんだきり、動かなくなった。
その横顔は、笑っているように見えた。




