表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

タンドリーチキン進化論

作者: 犇 魚骨

初投稿です。

これからちょくちょく書いていくのでお願いします!

料理男子として名を馳せたい僕は新メニューの開発に余念がない。

休日には一日中料理をしている。

今日はタンドリーチキンを進化させるべく奮闘していた。

            ○

「タンドリーチキンとは!鶏もも肉にスパイスをつけて焼いた美味しい料理である!」

『声デカすぎ。割れてるから』

さして広くもないキッチンに響き渡る僕の声に文句をたれているのは幼なじみのナナちゃんである。

本日、コロナ対策のためリモートで参加。

「まずは鶏もも肉の筋やらなんやらを取り除いてください」

『り』

肉からはみ出した皮も取り除く。これを俗に掃除と言う。

『出来た』

「じゃ、一口大に切って塩コショウしたあとに好きなスパイスを塗りたくって焼けば完成です!」

『めっちゃ簡単じゃん』

僕は、塩コショウ、ターメリック、クミン、コリアンダー、一味唐辛子を塗りたくった。

フライパンにバターを溶かして、肉を焼く。

「じゅ〜〜〜」

『効果音口に出すと馬鹿っぽいから辞めなよ』

中まで火が通れば完成。

いざ、実食。

「うまい!」

『うまい!』

美味しいタンドリーチキンが出来ましたとさ。

めでたしめでたし。

            ○

「と、普通の奴らはここで終わるだろうが僕は違う!このタンドリーチキンを進化させていく!」

『ほーん、頑張れ』

僕はさっき作ったタンドリーチキンを洗濯機にぶち込んだ。

おまかせコースで洗濯スタート!

「第二段階への進化のためにタンドリーチキンを洗濯します!」

『は?』

「洗濯が終わればランドリーチキンの完成!」

『は?』

「安心してください。洗剤は入ってませんよ!」

洗濯終了まで約三十分。待ち時間。

「これを思いついたとき、僕は感動に身を震わせたね」

『馬鹿だな、今後お前の洗濯物はとんでもないカレー臭になるぞ』

「ハッハッハ!何を言ってるんだ。僕はまだ21歳だぞ!」

『だめだコイツ…』

三十分後。いざ、実食。

「味がない!」

『当たり前だ』

タンドリーチキン→ランドリーチキンに進化。

めでたしめでたし。

            ○

「続きまして、第三段階へ進化させます」

『進化じゃなくて退化なのでは?』

まずは鍋を用意します。その中にランドリーチキンをぶち込みます。

そしてたっぷりの金麦を入れて火にかけます。

「十分煮れば完成!」

『なにそれ』

「サントリーチキン」

『しょうもな!』

十分後。いざ、実食。

「柔らかくて苦い」

『さいですか』

タンドリーチキン→ランドリーチキン→サントリーチキンに進化。

めでたしめでたし。

            ○

「ついに来てしまいました。最終進化のお時間です」

『待ってました』

「やはり待ちわびていたか!ふふ、そうかそうか!」

『皮肉ですけどね』

サントリーチキンを進化させ、究極の逸品を作る。僕は作ってしまう。

料理男子として名を馳せるために!

まずはボウルに醤油、みりん、生姜を入れる。お好みでにんにくもどうぞ。

そこにサントリーチキンを入れて、揉む。

『唐揚げでしょ』

「は?違いますぅ〜!」

片栗粉と小麦粉を一対一で混ぜた揚粉をサントリーチキンにまんべんなくつける。

『いや、唐揚げじゃん』

「違うからぁ〜!」

片栗粉に酒、水を加えた泥をサントリーチキンにつける。

泥をつけたら百八十度の油でいい色になるまで揚げる。

「じゃーん!完成しました!」

『唐揚げですか?』

「さぁ!いざ!実食!!」

『完全に唐揚げですよね?』

「うまぁい!」

タンドリーチキン→ランドリーチキン→サントリーチキン→唐揚げに進化。

結論、やっぱり唐揚げ最強。

めでたしめでたし!


閲覧ありがとうございました!

どうでしたか!良ければ感想聞きたいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ