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体力測定⑤ 埼玉

「よーし、この前の身体測定の時は散々だったけど体力測定で挽回だ」

 埼玉は一人握り拳を作って自分を鼓舞する。

「それにあんな胸ならきっと走れないだろうし運動は貧乳のわたしが……」

 しばしの沈黙ののち、埼玉は自暴自棄になった。

「ふふ……貧乳……ふふふふふ……」

 もう少しして、なんとか回復してから、

「ま、まあ貧乳はステータスとして、うん、大丈夫大丈夫、そんなことよりもここで東京くんにいいところを見せて……見せて……」

 ガクッと地に手をついて埼玉はうな垂れる。

「考えてみればわたしって運動音痴じゃん……」

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