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【第十話】


油断した。気を抜いた。手を抜いた。慢心した。迂闊だった。過怠だった。等閑だった。寛怠だった。疎慢だった。懈怠だった。怠慢だった。ああ、クソ、どうしてこんなことになったんだ。

彼女は普通の人間ではないと解っていたのに、いや解ってなどいなかった。自分の狭い知識の中で漠然と判った気になっていただけだった。

ああ、クソクソクソクソッ!!


一之宮が姿を消した。

僕の目の前でだ。

帰ってこない。

突然、彼女の兄だというヤツが現れて、軽薄な笑顔で「これまでありがとう」だなんて言ってきた。よく分らないが、一之宮はことはもう諦めるらしい。


諦めるって何だ? アンタは一之宮のお兄さんじゃないのか!?

予備がいるとか何を言ってるんだ?

意味が解らない。

ただ解っているのは、この男は一之宮を助ける気がないということだ。


どうすればいい?

考えろ、考えろ、考えろ、考えろ!

このままだと彼女は死ぬ。

考えろ、考えろ、考えろ、考えろ、考えろ――



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