色々はみ出てる!
俺はクッコロ!と、わたしはヒロイン!を読んでから読むことを推奨します。
齢40を超えた時は、不惑などというものは嘘だったのだなとしみじみと思った。
むしろ、年を取れば取るほど、失いたくないものが増え、迷いが増えた気さえした。
しかし…
自分には過ぎた妻を迎え、一人娘が無事成人を迎えたころになり、ふと気づいた。
もう、自分がいなくなっても皆なんとかやっていけるだろうことに。
不思議な気持ちだった。
少しの寂しさとかつてない爽快感。
その時のわたしは、とても自由だった。
命を燃やし尽くすことになんのためらいもなくなっていた。
享年48。
満足だった。
なのに、
「なんでわたしはこんなところにいるのだろう」
死んだと思ったら、幼子として生まれ、
仕方ないからまた生き直した。
母が亡くなったり、自分の性別に悩んだりと色んなことがあった。
そして、いま…
怪しい光に包まれて胡散臭い連中に囲まれている。
一緒に飛ばされたと思しき女の子は、ひどく動揺しており、顔を覆ってへたり込んでいた。
無理もない…
いい歳してゲーム脳な連中に囲まれて、魔王がどうとか頭のおかしいことを言って、安っぽい水晶玉をおしつけてくるのだから嫌にもなるだろう。
なになに?
この遊びに付き合えば帰してくれるだろうな…
name unknown
age 15(+48)
job 超越者 女生徒会長
skill 威圧 鼓舞 鉄壁 甲冑術 馬の友
弓術 剣術 突撃 万夫不当 豪腕
鬼神化 祖霊召喚
「これはおかしい。壊れてるな」
いかんいかん!うっかり中の人の能力が出てしまってるではないか!
何が異世界転移だ。
バカも休み休み言うがいい。
とりあえず、手が滑ったふりをして
水晶玉を割ってやった。
ここから壮大なファンタジーがはじまりま、すん!