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異世界ホームステイ (短編)  作者: イカ君
9/10

俺、将来先生になろうかな

俺はしばらくの間ロロに筋トレのやり方を教えた。腕立て伏せや腹筋、背筋、スクワットなどだ。毎日二十回やるといいよと伝えた。最初は三十回の予定だったが

「もう、キツイ。ギブ」

と十回ぐらいでロロが根を上げたので二十回に変更となった。普段筋トレしてないと弱っちゃうのかもしれない。

「一樹、何か他のものはないの。筋トレはやっぱりキツイんだけど」

「うーん。他は柔軟運動ぐらいかな」といいつつ足を伸ばし柔軟運動の動きをする。イテテー久々にやると体が固くなってるのが分かる。

「魔術師も多少は動けたほうがいいぞ。何があるか分からないからな」

「あ、時間だもう学校行くからまたね」

行ってしまった。今日は何しようか。

よし、暇だから公園に行こう。



公園には小さい子が結構いた。ちょっとの間観察していると髪に色がある子供が多く、黒髪は一人しかいなかった。しかし、かけっこをしていると一番を取っているしボール投げは遠くの子供にもぶつけていた。もしかしたら黒髪の子はこの世界だと周りの子より身体能力が優れているのかもしれない。じっと見ていたらばれてたのか子供がこっちに寄ってきた。

「おじさん、なに見てんだよ。まさか俺らの仲間になりたいのか」

急に生意気なことを言われた。俺はまだ子供だぞ。おじさんと呼ばれるのは心外だ。

「いやいや俺はまだおじさんじゃない。お兄さんだ。仲間にいれてくれるならなりたいな」

ついおじさん臭い否定の仕方をしてしまったが仕方がない。

「何いってるんだおじさんはおじさんだろ。それより仲間になるならおじさんが鬼になって僕たちを捕まえて」

「おじさん呼びは変わらんのかよ。まあいい。十数えたら追いかけるから。いーち。にーい……」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



あー楽しかった。数時間たっぷり遊んだ。途中、氷鬼を教えたりドロケーを教えたのがよかった。子供達はいつも真面目に聞いてくれる分けではなかった。身ぶり手振りを交えて説明したりするのは大変だった。途中筋トレや柔軟運動を布教したが「つまんなーい」とバッサリ切り捨てられた。悲しい。

でも、子供達が話を聞いてくれたときは嬉しかったし、説明するのも楽しかったな。どのような口調や表情で話せば聞いてくれるか少し分かった。



家に帰ってロロに今日のことを話したら、ロロも学校で自分の教えた柔軟が人気になっていると教えてくれた。

今まで将来のことなんて考えてなかったけど、ロロは自分の夢を持ってい凄い偉いと思った。自分の夢を探しているときに子供達と遊んで思ったことがある。将来、学校の先生になるのも悪くないなって。





次回完結予定。

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