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異世界ホームステイ (短編)  作者: イカ君
5/10

二人暮らし始めました

 家についた。レンガでできた一戸建てだ。俺はロロに尋ねた。

「ロロってさ、何人家族がいるの?」

「一人暮らしだよ」とあっさり答えた。いやいや一人暮らしって。

「何で、一人だと危なくないの」俺は尋ねたが、

「セキュリティー魔法があるから安心だよ。それにここのほうが学校と近いから」

 うーんそういう問題だろうか。

「でも俺一応男の子だけど一緒にいていいのか?」聞いてみた。

「この世界では魔法があるからあまり男女の差はないの。どちらかと言うと年齢のほうが問題かな。大人のほうが長く魔法を使い慣れているから」

 魔法があるだけでずいぶんと人の感覚は変わるようだ。ロロが家の中に入ったので俺も続いた。




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「家の中は自由に見てね」

 そういわれて俺は、家じゅうを観察してみた。まず照明が天井近くで浮いている。丸っこい玉だ。ロロが言うには魔力代がかかるからこまめに消してねと言われた。手で仰ぐだけで消えるらしい。しかし魔力代がかかるから節約しろとは妙に世知辛い。どの世界でもエネルギーは無駄に使えないらしい。

 台所には水筒みたいなものが置いてあった。手をかざすと水が流れた。川の水を汲んで置くと3時間ほどで浄化してくれるらしい。毎日朝水を汲まなければならないようだ。……ちなみにトイレにもあった。ガスコンロの代わりにレンガでできた箱がある。

「ロロこれはなに?」

「ああ、それは食材を入れると自動で熱してくれる魔道具だよ。太陽の力を熱に変えるの」便利なもんだな。

 色々観察してわかったことがある。電気や熱に関してはこの世界の魔道具は科学を大きく上回っているようだ。コスパが良すぎる。しかし水に関しては、ろ過装置は浄水場とあまり変わらないし利便性は元の世界のほうが上だな。

 なんやかんやで楽しんでいるとロロが空き部屋に案内してくれた。

「一樹さん。この部屋が余っているのでここで寝てください。夕飯ができるまでくつろいでください」そう言って去っていた。

「あぁ、今日はいろいろなことがあった。でも親切な人に出会えて良かったな。明日からどうするかちょっと休憩したら考えるか」

 俺はしばらくの間眠りについた。



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