この人が俺のホストファミリーか
警察から話を聞いてわかったことがある。
・世界は何種類もあり数は不明。
・異世界から人が来ることが数年に一度あり、だいたい一ヶ月で影に呑まれて消える。
・この世界は魔法が発達してるが、異世界人の知識で多少科学の研究も進んでいること。
・異世界人を受け入れるホームステイみたいな風習があること。
この四つだ。
今は俺を受け入れてくれる家族を待っている。正直待つのは暇なので俺は警察官に話しかけてみた。
「ちょっとお尋ねしますが、この世界には黒い髪の人は居ないんですか?あとやたらと小柄な人が多いのはなぜでしょう」
「黒髪の人間か。たまにいるぞ。この世界はカラフルな髪の人ほど魔法の才能があり、黒髪の人は魔法が使えないんだ。だから黒髪の人は体を鍛えてスポーツ選手を目指す人が多いんだ。逆にカラフル頭は魔法に頼りすぎてヒョロヒョロな奴が多い」
へー。どうりで小柄な人が多いわけだ。俺は魔法を使える訳じゃないのか残念。
話してる間に女の子が来た。年齢は俺より少し下か。トンネルの前で見た黒いローブを着た娘だ。金髪だしこの子も魔法を使えるのかな?
「あなたがうちにホームステイする一樹さんですか」
「はい。一樹です。一ヶ月間よろしくお願いします」
もう名前も伝えてあるらしい連絡が早いな。名前でも聞くか。
「あ、そうだ名前聞いてもいい」
「私の名前はロロ。よろしくね。まず家に行きましょう」
「よろしくねロロさん」
俺たち二人はロロの家に向かった。