好奇心を抱いたもの
俺、田中一樹は退屈していた。朝早く起き、学校に行き、時間になったら帰宅するこの日常に。特別学校に不満がある訳じゃない。
友達と話をするは楽しいし、学級委員長を押し付け会うのも学生って感じがする。
それでも俺は退屈していた。超美人な転校生がいる訳じゃない。世界中を旅したくても、勉強どころではないから親には当然却下される。
要するに刺激が足りない。日常を非日常に変えるものがないのだ。
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夏休みの登校日「何か変わったことが起きないかな」俺は帰宅しながら呟いた。そのまま歩いていると、なにやら看板があった。「100メートル先工事中」どうやら工事があるようだ。「普段行かない道でも通るか」俺は歩き出した。
暑い。蝉が鳴いているからより暑さを感じさせる。涼しい場所を歩きたい。いつもならコンビニでアイスでも買うのだが生憎今日は道路が工事中だ。残念に思いながら道を進む。
少し歩いてから妙なことに気づく。トンネルがあるぞ。ここら辺に山とかはないんだが。一体いつから造られたのだろう。寂れた雰囲気のあるトンネルは奥まで見通せず反対側がどうなっているか分からなかった。
そのとき、俺は見た。
トンネルの奥の方、普段なら見れないような不思議な格好をした少女を。
「ちょっと行ってみるか」俺はトンネルの中に入ることを決めた。
トンネルの中を歩いていると、俺は足下の影に呑まれた。
小説を書くのは初目てですが暖かい目で見守ってください