426. 君の小説を読み終えるまで、僕は何度でも死に戻る ☆
[作者]
天藤けいじ 様
[あらすじ]
令嬢ヴァンダ・レグラマンティが死んだ。
魔法遺物横領の罪がかかり、逆上して婚約者に襲いかかってしまい、撃ち殺されたのだ。
調査をしていた警備団、カスト・フランチェスキはヴァンダの部屋で書きかけの小説を見つける。
その小説に心惹かれ彼女が気になり始めた最中、カストは馬車の事故に合い不慮の死を遂げてしまった。
しかし、気付いたらヴァンダが死ぬ三か月前に戻ってきていた。
戸惑いつつもカストはヴァンダの横領の謎を追っていく。そのうちにレグラマンティ家の秘密に迫っていき―――。
[感想]
タイムリープ×ミステリーといった割と珍しい内容の作品で面白かったです。
物語はあらすじにだいたい書いてありますが、自分の死をトリガーにタイムリープをしながらとある令嬢の死と横領事件の謎を追っていくというもの。
基本的には死に戻りの定番で何度も死んでトライアンドエラーを繰り返して情報を集めていくといった流れになっており、一応ジャンルは異世界恋愛なんですけど、恋愛要素自体は薄めかなあという印象です。
死に戻りの度に色々と情報がわかって話が進んでいくのがなかなか面白い。凄い頭がこんがらがるほど複雑なミステリーでもないですし、こういうことかなあと想像して読んでいって最後にきちんと全て回収されて終わるので読みやすかったです。
登場人物たちもミステリーにしてはそれほど多くなく、謎に関わってくる人物たちばかりなので覚えやすいのと、しっかりとキャラが作られていたのも読みやすかった理由の一つかなあと思います。
途中で恋愛要素が薄めと書きましたが、個人的にヒロインが好みだったのでそこがちょっとだけ残念でした 笑
自分の死をトリガーに過去に戻り謎を解く、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:7
恋愛:3
ハーレム:0
無双:0
[その他]
完結済み作品
文字数:10万文字
読了時間:3時間程度
作品URL: https://ncode.syosetu.com/n1165gn/
【次回予告】
魔法少女たちと怪物たちの戦いに1人の青年が参戦する。
「麗しい少女のためにこの命を懸けて戦おう」
【追記】
次回作のタイトルがわかった場合、ネタバレ防止のために感想欄で直接タイトルを回答するのではなく、読んだ人になら伝わるなって感じで軽くボカしてくださると嬉しいです。