408.有人島物語 ☆
[作者]
髙田 電卜 様
[あらすじ]
引き篭もり歴も十年と歴戦の勇士である鷹斗は、ある日、目が覚めるとリゾートアイランドに放置されていた。そばに落ちていたリュックサックにはサバイバル用のキットと、黒い手紙が一通。
あぁ、これは、アレだ。どうせ殺し合いをさせられるんだろう?
陳腐な設定だと鷹斗が鼻で笑いながら読んでみた手紙の内容は違った。
要約するならば「頑張って一年間生き残ってね? 暴力は嫌いです」。
こうしてデスゲームではないがサバイバルゲームでもない、一年間のサバイバルライフが幕をあける。
十年間、磨きぬいてきた脂肪は時には味方に、時には敵に、鷹斗のグルコサミン&コンドロイチンを探す冒険の一年が始まったのだった。
[感想]
無人島に複数人集められてサバイバルとかなんだかんだいいつつもデスゲームになるんだろうと思っていたらマジなサバイバル作品だったのが逆に面白かったです。
内容は謎の存在に無人島に拉致されてサバイバルをさせられるというもの。主人公たち一行は少人数で拠点作りやら食糧確保やら割と地道かつ堅実にサバイバル生活を満喫しています。
ルールとしてデスゲーム不可でも奪い合いが起きそうじゃねと思いつつ読んでいたら、よくわかんない謎な存在に暴力行為を禁止にさせられているため比較的安全に話は進んでいきます。ただまあそこら辺もいろいろと抜け道があったりするのも良かったです。
個人的に終盤に明かされる主人公たちが何故集められたのかや、選ばれた理由が良かったです。ちょくちょくそこら辺を想像しながら読んでいたのですが、予想していたのと全然違って楽しめました。人類の愚かさは想像の斜め上をいくみたいです 笑
物語自体がふんわりとした空気感で進んでいくのですが、登場人物たちの背景がちょい重めなのでたまにシリアスっぽい感じにもなります。
謎の存在に集められたものたちによる有人島サバイバル、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:7
恋愛:3
ハーレム:2
無双:0
[その他]
完結済み作品
文字数:17万文字
読了時間:5時間程度
作品URL: https://ncode.syosetu.com/n0041dg/
【次回予告】
地球では天才だった男が異世界にいったら最弱扱いでメンタルをボッコボコにされる物語
【追記】
次回作のタイトルがわかった場合、ネタバレ防止のために感想欄で直接タイトルを回答するのではなく、読んだ人になら伝わるなって感じで軽くボカしてくださると嬉しいです。