395. ギガファウナ ―超巨大生物の惑星― ☆
[作者]
白石健司 様
[あらすじ]
25世紀。宇宙からの外来微生物により地球は危機に瀕していた。迫りくる滅亡を回避するため人類は外宇宙に活路を見いだす。日本政府が白羽の矢を立てたのは地球から約70光年離れた惑星あさぎりだった。だが、この星にはいわくつきの過去があった。かつて大型移民船セドナ丸が謎の超巨大生物の映像を最後に遺し消息を絶っていたのだ。
探検隊のメンバーに抜擢された科学者やエンジニア、元傭兵に自衛官など、総勢157名の男女は謎に包まれたあさぎりへと旅立つ。長き航宙の末にたどり着いた彼らを待っていたのは、奇妙な生物に満ちあふれた生態系と、その上に神のごとく君臨する全長数百メートル規模の超巨大生物相だった。
果てしてセドナ丸に何が起きたのか。惑星あさぎりの生命に秘められた謎とは。そして、探検隊員たちはこの星で生存することができるのだろうか。
[感想]
めちゃくちゃ面白いSF作品です。正直がっつりとしたSF作品って映画も含めて苦手でしたが、読み終わったあとここまで面白いと思える作品があるんだと驚きました。
内容は、とある微生物のせいで地球での活動圏が殆どなくなってしまった人類が、新たなる生存圏を目指し地球の環境に限りなく近い星をみつけて移住をし、調査をするというものです。
この作品の最大の魅力はタイトルやあらすじにもある通り、超巨大生物が繁栄する惑星を探検するというところです。姿を想像するだけでも楽しいのに、そこにいろいろな生態系を含めた考察とかがされていて、読んでいるのにまるで映像で見ているかのような世界が頭の中で繰り広げられました。調査によって最初は理解不能だった超巨大生物たちがどのようにして生まれたのかなどの推測とかも出てきたりして毎回めちゃくちゃドキドキしながら読んでいます 笑
そして純粋な探検や調査といったものだけでなく、とある超巨大生物に関する不穏な謎があったり、読者がそれに対して感想欄で考察していたりとただ読むだけでない面白さもあります。
あと地味に最新話付近がシリアス展開というかなかなか絶望的な状況だったりしますが、平穏な調査だけでなくそういったハラハラする展開も飽きとかがなく良かったです 笑
超巨大生物たちの住む惑星の調査とその裏に潜む不穏な影、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:7.5
恋愛:0
ハーレム:0
無双:0
[その他]
完結作品
文字数:45万文字
読了時間:15時間程度
作品URL: https://ncode.syosetu.com/n3366fv/
短編の紹介!
【作品タイトル】
『おい、誰かこの魔法少女をつまみ出せ』
【あらすじ】
とある高校の入学式。前世の記憶を持つ藤咲花音は、自分が乙女ゲームの世界に転生していたことに気が付いた。ゲーム通りの展開に期待する花音。しかし、親友ポジションの地味系少女が座っているべき席には、ヒロインである筈の自分より遥かにヒロインチックな出で立ちの美少女が座っていたのだ! そして彼女は告げる。「私は、恋のお助け魔法少女ラブリィ☆アリア! あなたの恋愛、応援しちゃいます!」──あるべき世界に帰れよお前。
【こんな作品だよという感想】
タイトルに惹かれてあらすじを読んでみたらちょっと面白そうだなあとなって珍しく女主人公ものなのに手を出してしまいました。
なんというか内容自体は王道展開のような超展開でした。違う、超展開のような王道展開となっております。
一応乙女ゲーの世界に転生という設定ですが、あらすじとかタイトルから分かる通り乙女ゲー要素はかけらもないです 笑
途中からこんなことがありました的にざっくりと省略されてラストバトルに飛ぶんですが、その間の話が面白そうで個人的にはちょっと読んでみたい 笑
なかなかぶっ飛んでて笑えるので是非一度読んでみてください!
【作品リンク】
https://ncode.syosetu.com/n1417bv/
【次回予告】
人より劣っている少年がいた。
人より優れている少女がいた。
正反対の2人が出会い、競い合い、やがて大勢を魅了することとなる。
「俺は君に……勝ちたいんだッ!」
【追記】
次回作のタイトルがわかった場合、ネタバレ防止のために感想欄で直接タイトルを回答するのではなく、読んだ人になら伝わるなって感じで軽くボカしてくださると嬉しいです。