383. ヒスイとコハク ☆
[作者]
99 様
[あらすじ]
森の奥深く外界とは遮断された村ソダライト。そこにはヒスイ、コハクという、どちらも17歳の少年と少女が暮らしていた。ヒスイは村唯一の薬の調合師であったが村からは浮いた少年、コハクは社交性の高い美しい村娘であり多くの村人から慕われていた。
平凡な日々を暮らす二人であったがコハクは村の伝承にある、体が石化する石像病になってしまう。村の掟で石像病になった者は村の守り神となり讃えられる事になるが、ヒスイは彼女を連れ出し外の世界で治療法を探す旅に出る決意をした。
[感想]
文章の書き方はちょっと独特なんですが、なろうでは珍しいヒューマンドラマ風ファンタジー作品です。ヒューマンドラマといっても旅に出るきっかけがなかなか重いですし、暖かさがメインではありません。ただ、共に旅をする2人の関係は読了後に良かったなあと思える内容でした。
世界観としては、石化病などのちょっとファンタジー的な要素はありつつも異世界っぽさはあまりない内容です。閉鎖的な集落で育った主人公とヒロインの2人ですが、あるときヒロインが石化病という不治の病にかかってしまい、治療法を求めて外の世界へと旅するところから物語は始まります。外の世界は恐ろしい化け物たちがいると伝わっており、そんな外の世界へ2人が色々なものを目にしながら旅をする、ある種の冒険的な物語にもなっております。
序盤は割と新しいものを発見したりするわくわくとした明るさもあるのですが、終盤にかけてタイムリミットなどの焦りやとある事情から命を狙われたり暗さがあったりします。
個人的には最初やなやつだなあと思っていたゾイが結構好きでした。2人が旅に出る前の本音を語るところが胸にきました 笑
なろうっぽさがあまりないということもそうですが、終わり方についても好き嫌いが別れそうで人を選ぶ作品かなあという印象です。
希望を求め外へと旅立つ2人、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:7
恋愛:1
ハーレム:0
無双:0
[その他]
完結済み作品
文字数:10万文字
読了時間:4時間程度
作品URL: https://ncode.syosetu.com/n3248fs/
中編の紹介!
【作品タイトル】
『今日、幼馴染が出来ました。』
【あらすじ】
夏休みの朝、高校生の桐嶋健太が目を覚ますと、ベッドの傍らに美しい少女が居た。
未来から来た魔法使いを自称する少女「阿澄朱里」は、健太の幼馴染だと言うが、彼女とは初対面である。
しかし健太の周囲の人々は、何故か朱里の事を幼馴染と認識しており、おまけに健太は、朱里から五日以内に死ぬ運命であると宣告され――。
これは、普通の男子高校生と自称魔法使いの少女が織りなす、ちょっと不思議な五日間の物語である。
【こんな作品だよという感想】
なんというか現代物のアニメーション映画とかでありそうな物語でした 笑
何度生まれ変わっても15歳になると死んでしまう運命を定められた少年が魔法使いである少女と出会い、その運命を覆すために町に隠された歴史を紐解いていく物語です!
作品のあらすじは簡単にまとめるとこんな感じですが、要素としてはファンタジーやミステリー、ヒューマドラマなどが絶妙に組み合わさった感じです。だからこそ最初に書いたアニメーション映画でありそうな物語といった感想になるのですが 笑
最初はよくわからない状況がどんどん出てくるのですが、読んでいくとそういうことだったのかという風になっていき、世界観や設定がよく練られていて面白かったです。ヒロインの主人公を助ける理由とか、ご老人たちの想いとかがもうすっごく良かったです!
この作品、8万文字くらいあるから中編っぽくないんですけど、今日紹介した長編が10万文字くらいしかないので良しとしました 笑
面白いので是非一度読んでみてください!
【作品リンク】
https://ncode.syosetu.com/n4444ex/
【次回予告】
想像力で科学の謎を解き明かす。
文系男子と理系女子のでこぼこSFミステリー。
【追記】
次回作のタイトルがわかった場合、ネタバレ防止のために感想欄で直接タイトルを回答するのではなく、読んだ人になら伝わるなって感じで軽くボカしてくださると嬉しいです。




